ジョーカーは誰の心にもいる

日本のテレビ局って最新映画と関連のある映画を地上波で放送してくれるから
うれしいですよね。ダークナイト・ライジングの公開を控えて
クリストファー・ノーラン監督のインセプションとダークナイトが
地上波で放送されてもちろん録画しましたですよ。
お陰でレンタルしなくてすんだ。得したぜ～
これであとはライジングの劇場鑑賞券がプレゼントで当選すればうはうはだわ！

この映画の一番の人気キャラといえば
ジョーカーという悪役ですよ。
このキャラクターは映画の中でバットマンよりも
威光を放っているキャラクターです。
観客はバットマンよりもむしろ彼の行動の結末を見るために
映画に釘付けになります。

ジョーカーは作中で一回留置場に入りますが
身元もすべて不明、ポケットにはナイフと糸くずしか
入っていません。人間臭さがないキャラですが
確固たる信念として、人間の本質を暴き出すことに
喜びを感じています。
ゴッサム・シティの犯罪者を一掃したハーヴィ検事の
心の裏をかいて犯罪者にしてしまうほどの策略家。

ジョーカーがゴッサム・シティの一般の人たちに
問いかけたこと、それは現実の世界の私達に問いかけている
ことと同じで、自分が良ければ本当は赤の他人なんてどうなってもいいんじゃないのか？
結局人間は人間である以上身勝手で自己中ないきものなんだぜ！
ってことなんじゃないかと思ったのでした。

バットマンは何度もジョーカーを殺すチャンスがあった。けれど殺されなかった。
人が生きる以上、自己顕示欲は死なない
ジョーカーは誰の心にでもいて、決してなくなることはない。
だから作中でも殺されなかった。

ジョーカーは非道な方法で人間たちの信頼関係に揺さぶりをかけた
けれども最後に人々はお互いに疑うことをやめて信じるという道を選んだ。
人間というのはそんな時でも割に合わないようなことをしてしまういきものなのだ。

自分さえ良ければいいじゃないかというジョーカー
自分を犠牲にして誰かを助けるバットマン
その二面性はどんな人にでもあるのではないかと思ったのであった。