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人妻

2012年06月01日 16:08

平家物語遠藤盛遠のハナシがある、

盛遠は20で年の頃30代のたぐいまれな美貌の持ち主の袈裟御前に惚れた。

ま、佐藤教清が美福待見聞院に惚れたハナシと一緒だな。

平太清盛とこの3人は大学が一緒で同窓だ。残念ながら清盛にはこの手の色めいた話はない。

うんで、盛遠だが、袈裟御前にいいよってなんとか口説き落とした、
盛遠のあまりの強引によって、承知するしかなかった。

袈裟御前はいう、

わたしは夫ある身、その夫を手にかけてもらえれば晴れて自由の身になれます、

なんとまあ、大胆なことを言う。

聞いた盛遠は、喜んで腕に覚えがあるから、指示された夫の寝所に忍び込んだ。

ときは、秋の中秋の名月、月明かりが眩しい。遠くで犬が遠吠えしている。

盛遠は静かに袈裟御前が指示した夫の寝所に忍び込んで、

一刀両断の元に、首を切り落とした。
寝所は真っ暗で、なにも見えなかったが夫の遺体が、
首と胴が、真っ二つに切断された。

転がり落ちた首をもって外に出た。

盛遠は月の光でらんらんと輝いている外の庭で、
打ち落とした首を月明かりに照らして、掲げてみた。

家政婦は見た、

ぎゃあぁぁ

なんと、月明かりに煌々と照らされていたのは、袈裟御前の首だった。

盛遠はわめき悶えながら、袈裟御前の屋敷を逃げるように、遁走した。

爾来、盛遠は都に姿はなかった。

諸国に遠藤が滝というのがある。ま、弘法大師の滝と同じように、水を探して飲料にする。

この全国にある遠藤が滝というのは、
我らが遠藤盛遠が出家して、修行の旅に出て水探したところだ。

佐藤教清も、坊主になって西行となった。

盛遠も出家して文覚上人になった。

一説によると、頼朝のブレーンにでもあったらしい。

男は恋に破れて、名を馳せる。


オレか、恋に破れて地に馳せる、ギャハハハ

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