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『インターセックス』帚木蓬生作、集英社発行

2011年09月02日 18:03

『インターセックス』帚木蓬生作、集英社発行

インターセックスとは半陰陽の事で行為としてのセックスではなく男性女性といった性別とか性差を表す言葉です。体の特徴が男でもあり女でもある、またはどちらとも言えない状態で生まれてしまう方々の事で、具体的にはペニスと膣の両方が付いていたり、見た目は女性なのに卵巣や子宮が無く、染色体がXYだったりする人達です。一概にどちらとも言えず、性同一性障害みたいに身体と心が反対というハッキリした状態でもない、そういう人達のお話ですが、そこにミステリーの要素を入れて読みやすく、インターセックスへの理解を促す良く出来たお話です。ミステリーとしても読めますが、先の展開が読みやすく、本格派を好む人には向いていないかもしれません。インターセックスと呼ばれる方々は日本にも確率的には1万人もいるはずとの事です。にも関わらず、そんなのインターネット上の珍しいネタ位にしか思っていないのではないでしょうか?また染色体的には男性でも女性としてオリンピックに出場して優秀な成績を収め、後からメダルを剥奪されるケース
なんかもここに原因がありました。この本を読むと偏見や常識というものが疑われてきます。また性差というものが厳然としてあり、ジェンダー(社会的な性)論の矛盾も暴かれ私的には非常にスカッとする内容でした(*^□^*)

このデジログへのコメント

  • やっちぉ 2011年09月03日 14:58

    >恋する女さん
    たまに本の紹介してマスが、読んだ本全てが面白い訳ではないのがミソダメ過ぎでもネタにナルケド

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