- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 小柄なのでいつも若くみられます。^^ 楽しくメールできる方、待ってます。
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送り火。。。
2010年08月17日 23:43
八月十六日は、京都の五山の送り火。
所謂、大文字。。。
大文字焼きって言う人もいるけど、鯛焼き、どら焼きのイメージがして、私はあまり好きでない。
お盆に現世に帰って来ている人を再び、来世へ送り届ける日。
かがり火を炊いて、「向こうへ行っても私達を見守っていてね。」とお願いをして。。。
観光客にとっては、単なるイベントにすぎない大文字だけど(いや、最近の京都の若者もかも)、
京都人にとって八月十六日は、ご先祖さまとの特別な日。。。
五山の送り火は、その名の通り。
五つの山で、松明を焚く。
大文字、左大文字、妙法、舟形、鳥居。
我が家の近くは、『鳥居形松明』
送り火を焚くと、薪の燃える匂いが我が家まで漂ってくる。
松ヤニが入った松を使うため、火の色が他山とは少し違いオレンジに近い色になっている。
火床は、他山と違い、木を組むのではなく、松明をそのまま突き立てる。
親火床から松明を持って各火床に走るので「火が走る」とも称される。
だってさ。
赤い色は、鳥居をイメージしたものかと思ってた、わたし。。。
灯台もと暗しで、近くに十数年も暮らしてしながら詳細を知らなかった。。。
この山の保存会が、他山と違い檀家の世襲でなく、
有志によるものだというところに、なんとなく危うさを感じるが。。。
母親の祖母(私にとってひいおばあちゃんにあたる人)が、
アルツハイマーで、痴呆が進んだ時。。。
ある時、毎日世話をしている祖母にむかって、
「お姉さん、どこのどなたか知らないけれど、来てくれてありがとうね。」と言った。
祖母は、「なに言ってんのよ。あなたの娘のふみ子よ。」と
切り返したのだけど。
「いやぁ。ふみ子は、もう年をとって死んだよぉ。」と言った。
祖母の名前どころか、存在すら忘れたようです。
笑い話として、曾祖母が亡くなってから祖母が語っていたけれど。。。
その時は、ショックだったに違いない。
「人はねぇ。この世に未練とか業とかを全て捨ててあの世へ往くのだよ。」
祖母は、そう言って笑っていた。
主人の祖母は、今年103歳になる。
去年から。同居をはじめた。
まだまだ、元気でボケもせずに、
自分の身の廻りの事は、キチンとしてくれる。
やがて。。。
この人もそれなりに呆け、我儘を言って去っていくのであろう。
この世の業を全て吐き出して、向こう側へ往くのなら、それもいいと思う。
ご先祖様に送り火を焚く、その人の
小さな丸い背中を見ながら、ふと思った。
この人の最期をみとるのは、私でありたいけれど。。。
できるなら。。。
それが遠い未来であって欲しい。。。
このデジログへのコメント
> rousillonさん
誰に恋してるのかなぁ♪
主人の事は、彼氏のように扱っているけど^^
素敵なおじい様と恋に落ちているなら楽しいね。
お年寄は生き字引、昔の人から継いだ知恵をバトンして下さる大切な人々ですね♪
> 足長おじさんさん
祖母というより良き相談相手としての存在のほうが大きいです。
柔らかな京言葉の過去になにが隠されているのかは、聞かぬが華。。。^^
16日昼間金閣寺へ観光に行ったとき山に大の字が、見えたけどあの山かな?
> しんちゃんさん
その山です。如意ケ岳らしいです。
昼間みると、山肌が大の字に削られいて妙ですが^^;
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