- 名前
- しあん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 音楽、映画、スポーツ、ドライブなどなど好きなこといっぱい 好奇心旺盛なことだけがとり...
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Tales of Planet Tecle 13
2010年04月26日 22:33
第一章 アファレスとウヴァルス
第五話 ヌハ 1
イツキスとエノアの二人がヌハの街に着いたのは、リリルの街を出てから21日が経った日の昼前のことだった
ヌハは小柄な男で、これまで生きてきた600年余りの年月を全く感じさせない陽気で饒舌なアファレスだ
イツキスを見るなり
「おおっ!イツキスか?立派に育ちおって!」
と、抱きつかんばかりにイツキスを歓迎した
そして
「お前さんは覚えちゃあおらんと思うが、お前さんが産まれるときに取り上げたのはわしなんだ
あの時はちょうどリリルから託けられたものを持ってリリルの街に行っておってな
取り上げたついでだからと名前をつけることも頼まれて、イツキスという名前をお前さんにつけたのもわしなのさ」
と言い、
「今にして思えば、あんなに都合よくわしがあの時にあの場所にいたのは、きっとリリルが仕組んだことなんだろうて・・・
全く何を考えておるのかわからんが、リリルってぇやつは食えねぇやつよ
おっと!・・・お前さんにとっては尊敬するアファレスだったな
ワルイワルイ・・・」
と一気にまくし立てた
その言葉に対してエノアが、
「私も今の話を聞いて改めてそう思いましたよ」
と答えると
イツキスは意外そうに
「えぇ~っ!そんなこと思ってたのか?」
と言うと、エノアは
「私は一度も会ったことがないからね
聞いた話だけで判断するのもどうかとは思うけれども、お兄ちゃんの知っているリリルとは別な一面を持っているように感じるな」
と少しまゆをひそめながら答えた
それを聞いていたヌハは、
「お前さんがエノアか?
ってぇことは、まだ10歳ってところかな?
リリルがあちこちで自慢するだけのことはあるな
ここまで聡明で判断力のしっかりした10歳のアファレスなんぞ、この600年の間見たことも聞いたこともないな
わしが10歳の頃なんて・・・600年も前のことだ、忘れちまったな・・・わっはっは」
と笑った
ここまで長い旅を続けてきた二人にとっては、ヌハと過ごすひとときは久しぶりに楽しく愉快で貴重な時間になっていた
そして夜になると早々にヌハは、
「明日の早朝には出発だ
お前さんたちもしっかり休んでおくことだ
シフォルにはお前さんたちをゴセの滝まで送るだけでいいと聞いておるから、実はなぁ~んも準備しておらんかったからな
少しは役に立つものでもあればいいのだが・・・」
と言いながら自室に戻った
そんなヌハを見送ったあと二人は、ヌハが用意してくれた寝室でこの先に起きることなど何も知らずに、ぐっすりと深い眠りについた
つづく・・・
*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・
https://www.youtube.com/watch?v=HsDORDYBcwA
このデジログへのコメント
> 美空さん
実はこのヌハが意外と食わせ物だったりして…(>_<)
来週!
どうやって更新するか考えてなかった!
あの文章を携帯で?
なんとかしなきゃ!
年齢と共に欲求とかが薄れていくものなのかな~
> なな♪さん
もともと欲求自体は薄れていかないけど
ある程度の年になって相手にされないことが続くと諦めてしまうのかもしれませんよ
そうすると自然に欲求も・・・って言う循環をしているのかもね
なるほど。諦めるか,もしくは諦めきれずに…かな?
> なな♪さん
僕のようにただここでログを書くためだけに・・・
っていう人も男性女性を問わず結構いるんじゃないかな?
って思いますよ(^○^)
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