シンナー臭

看板の話というのがあります。
看板を置かせてほしい人が、最初に「すみませんが、費用は負担するのでこの看板を置かせてもらえないでしょうか?」とすごく小さな看板（A4サイズくらい）を持ってきてお願いします。
大抵の人は「まあ、そのくらいならいいだろう」と許可します。すると、1ヶ月くらいすると同じ人がやってきて「すみません、この看板と交換してもいいでしょうか？」とちょっとだけ大きいもの（例えばB4サイズくらい）を持ってきます。
それでも、まだ大抵の人は「そんなに違わないからいいだろう」と思います。これを何度も繰り返すと、気がつくととっても大きな看板を設置している、というオチです。

最近は、電車の中で化粧している人を見るのが当たり前になりました。とりあえず私には被害はないし、うっとおしいけど、文句をいう合理的な理由もないのでだからどう、ということはありません。

さて、先日の夜、会社帰りの京葉線、東京駅からの下りの車内でのことです。車内でのほほんとしながら、携帯のゲームで遊んでいたら、どこからともなくシンナー臭がしました。
「えー、まさか今時シンナー遊びをするはずもないし、かといって、まさか電車の中でプラモデルを作ったりはしないだろうし、そもそも結構臭いが強烈だから、生易しいものとは思えないし」と思って周囲を見渡すと…
はい、もうおわかりですね。そうです。隣でマニキュアを塗っている人がいたのでした。
「何でこんな夜になって、しかもこんな強烈なにおいのする作業をするんだ？」と疑惑に思いました。とっても迷惑で腹立たしいですが、文句をいう理由が思いつきません。いえるとしたら「くせぇからやめろ」ですが、やめさせたところでこのシンナー臭が消えるわけでもなし。
そもそも私のようなおじさんが何か言った日には「この人痴漢です」くらい言われる可能性がある世の中です。

それにしても、通勤電車、それも夜の下りでのマニキュアにはびっくりしました。
これも看板の話と同じで、だんだん日常的な光景になっていくのでしょうか？
今度はどんな衝撃的な光景に出会えるのか、ちょっとわくわくどきどき…してません♪

明日は、会社に早く行かなければならないので、もう寝ます。おやすみなさい。