スマイル！スマイル！スマイル！

いつか表参道を散歩していて偶然見つけたお店に入ったときのこと。名前は忘れてしまったけれど、浴衣だとか扇子だとか日本文化に関する商品を置いてある結構大きなお店で、おそらく観光で日本に来ているであろう外国の人が良く来るようなお店。
旅行で疲れてたのか、お店の階段に座って家族の買い物が終わるのを待っている女の子と目が合った時、その子がすごく自然にスマイルをくれた。

海外で一人旅をすると、ゲストハウスで出会う旅行者同士は、知らないもの同士お互いに安心感を得るために自然と「Hi.」と声をかけるようになる。

そのときにスマイルをくれた女の子も同じような気持ちでそうしてくれたんだろうけれど、いつも電車に乗っていて誰かと目が合うとさっと逸らしてしまうように、僕はついいつもの癖で目をそらしてしまった。しまったと思ってすぐに向き直ったんだけれど、もうその子は別のほうを向いていた。

海外にいるときは自然にできるそういうスマイルも、日本の中では通常ありえないことで、知らない人同士目が合ったら逸らす事が暗黙のマナーになってる。もしスマイルなんてしようものならきっと「キモい！」とか言って切り捨てられてしまうのだろう。まあ人にもよるのかもしれないけれど。福山雅治とかだったら良いのかな。
僕が一人旅をしていた東南アジアの国よりずっと日本は平和な国なのに。みんな不安や不満を抱えて電車でむっつり顔をしている。何でこんなことになっちゃってるんだろう。

今日は長く電車に乗る日だったのでふと思い書いてみました。


スマイルというと、いつもチャラと浅野忠信の娘さんの事を思い出します。「smile」から「すみれ」って名前にするなんて、なんとも素敵な夫婦です。