豹変

大学から､明るく面白くﾓﾃﾙ!?男になろうとﾀﾞﾒ男は考えました｡
普通に女の子とも喋れるし､高校よりも友達も増えた｡
新入生歓迎委員もやってたので後輩の女の子も増え､そこそこ中核的存在になれました｡今までの人生で一番華やいでいた時期が､高校から大学へと豹変した私に訪れました｡
そこでﾀﾞﾒ男は､ﾀﾞﾒ男のままだと､再認識するのです｡
ようは､天狗になったのです｡
新入生歓迎の時に彼女になったﾏﾄﾞﾝﾅ(M)を他にもモテているので些細な理由から､別れて他の女の所に行くようになりました｡
まだ､ｶﾞｷだったんです｡女好きとも気付きましたが｡
他の女は､しかし私を愛してくれていた訳では無く､ｽﾃｰﾀｽを愛していた事に気付きました｡ﾓﾃﾙ･中核的存在｡そんなのに惹かれていただけでした｡
2人だと地が出ます｡
元の引っ込み思案の情けない自分が｡
それを見ると､他の女達は去って行きました｡
夏の終わりに淡路島に合宿に行きました｡
その女達もMも｡
先輩や後輩と楽しく遊び､泥酔し私は何時しか､眠ってました｡最初は､その時付き合ってた女に膝枕して貰って居たような気がしてたんですが､何しろｳｨｽｷ-半本一気ﾉﾐしてたので､気分が悪くなり途中で吐いていました｡皆寝ていたけどMが介抱してくれました｡
後から知ったのですが､膝枕は重たい物｡
私が寝入ってから暫くすると私はMに膝枕していて貰ってたんです｡
その時の女は早々に寝てました｡
6時間位一睡もしないで､重い膝枕に耐えずっと心配してた事をかなり後に部活の先輩から聞きました｡

さて秋にはｽﾃｰﾀｽに憧れてる事を悟る事を覚えたﾀﾞﾒ男は､Mの元に戻り､Mと共に学園祭の実行委員会をしてました｡
楽しかったが､優れた人達の立てる計画ﾚﾍﾞﾙの高さと､後輩ながらついてき､上回るMや委員長･実行ﾘｰﾀﾞｰに私は再びﾀﾞﾒ男ぶりを発揮しました｡先輩の立案計画の事細かさ(某市公務員)Mは生徒会をしていた人物｡
委員長は頭が凄く切れるやつで実行ﾘｰﾀﾞｰは吸収力･応用力の塊みたいなやつで｡ﾀﾞﾒ男は何時も足を引っ張ってました｡
一応そんな中ﾀﾞﾒ男が中核に残ってたのが､奇跡でした｡
つい､先日大学の時の友達に学園祭実行委員経験者と話してましたが､ﾀﾞﾒ男が行動を起こすと､皆洗脳されてたように､従ってた｡
と言われ大学卒業から今に至って中核になる能力だけは持ってたみたいです｡
学園祭は過去最高の入場者数となりました｡
もっとも2年後にはその記録も抜かれますが｡
Mの書いた横断幕は綺麗で｡
実はMは､一部の大物しか入れない料亭の為に字を書いたら､食事が出来る程の人物で｡
他にも家柄はとても手の届かない程の方だったり､裏千家の師範だったりと色々だったんです｡
ﾀﾞﾒ男にとってもこの一年は人生最高の年でした｡
色々成長し､寄ってくる人の見方｡計画の立案方法｡交渉の方法｡
ﾀﾞﾒ男はﾏｼ男位になれたかと思いましたが､来年は更にﾀﾞﾒ男ぶりを発揮します｡