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大馬鹿野郎

2009年06月24日 09:12

私は、内向的で内気。
高校生迄はそうだった。成績中の中。運動中の下。恋愛下の下。
女子と話す勇気も無く文化祭実行委員とかはさせられる。
女の子は泣いたら終わり。私は泣いてもしなくては。いじめられっこ。靴はトイレでなんて事、地でいってた。
なんて、いじめられっこだった私を変えてくれたのは阪神淡路大震災
女の子と話すのが怖い私。いじめられっこにうじうじしてた私。
同じ大学を目指してた友とは程遠い、中学の知り合いを震災にて亡くした私。
親の期待が大きかった事に答えたいが実力の無い私。
2浪し、駿台模試阪大ならなんとかと努力して来たが本番に弱く、センター速報で500/800点といった私は
阪神大震災被災者、遺族には殺されるだろう。
センターの速報に絶望し祖母を騙し、寝れないからと睡眠薬を一瓶貰う約束をした。
祖母は、今日は無いから、明日医者で貰って来てやると。
実際、受験の恐怖で30分寝ては、恐怖で起きて勉強する、そんな毎日を過していた。
死んだら楽になれる。
それが、明日か。
明日の為に、今日は情けない自分を可哀想な自分に置き換え哭きながら、眠りに着いた。
しかし、受験の恐怖が私に寝ることを許さなかった。何度かの睡眠。恐怖の目覚めを繰返し、睡眠につこうとしたときに
そう。明日死ぬ予定の馬鹿は震災の時起きていたお陰で箪笥の下敷きも割れた硝子の破片も避ける事が出来たのだ。死にたい願望の青年は5000人以上の生きたい被災者の命を吸って生き残ったのだ。

命を吸った私は沢山の命を糧に生きる強さを吸い盗った。
朝一、前述の生存者の安全を確保した後、叔母は風呂・トイレ。水という水を貯めたままにさせ、蛇口を捻り出る水は全て何かに貯めよと。
家の近くのコンビニに私を連れていき、品物の崩れた店内から、水・食料・電池・ラジオ・懐中電灯蝋燭を買った。
いち早く動いた叔母のお陰で一番ライフライン復旧の遅かった地区ながら、私は大学受験をさせて貰えた。
ちっぽけなプライドで京大に落ちた後、神戸大学の夜間主に合格したのだった。
5000の命を吸った、ちっぽけな虫は、羽化して異性に見て貰いたく、震災の恐怖に比べたら女の子と話す事は何ともないと吸い盗った命の重みを気にしない間抜けな事を思い立ちました。

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