- 名前
- 美樹
- 性別
- ♀
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 多忙な日々を送ってる会社員です。女性が多い職場なので男性と知り合うきっかけもなかなか...
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父馬の足跡
2009年01月08日 13:31
美樹が川口へ移住したとき、美樹はやっと二十二であった。
まさかの時の用意に、山畑は少しばかり残して、後は家屋敷も田もすっかり売り払った。煤(すす)けた塗り箪笥(だんす)や長火鉢(ながひばち)や膳椀(ぜんわん)のようなものまで金に替えて、それをそっくり父親が縫立ての胴巻きにしまい込んだ。
「どうせこんな田舎柄(いなかがら)は東京にゃ流行(はや)らないで、こんらも古着屋へ売っちまおう。東京でうまく取り着きさえすれア衆(みんな)にいいものを買って着せるで心配はない。」
とかく愚痴っぽい母親が、奥の納戸(なんど)でゴツゴツした手織縞(ておりじま)の着物を引っ張ったり畳んだりしていると、前後(あとさき)の考えのない父親がこう言って主張した。これまでにもさんざん道楽をし尽して、どうかこうか五人の子供を育てあげるにさしつかえぬくらいの身代を飲み潰(つぶ)してしまった父親は、妻子を引き連れてどこか面白いところを見物に行くような心持でいた。
・・・と徳田秋声のような文章から始まりましたが、如何お過ごしでしょうか?
幼少時には父馬に連れられて(本当は私をダシに)競馬場に行きましたが、馬が好きだったのでそれなりに楽しかったのを憶えています。ただ競馬は次のレースまでの待ち時間が結構あるのでその間は退屈だったんですね。私はただで無くても落ち着きの無い子供でしたから(笑)。
良かったのは父馬はレースの予想をしてる間は大変に気前が良くなるって事で(笑)
私『パパ!お腹空いたよ!何か買ってきて食べて良い?』
父馬『(少し面倒臭そうに)しょうがねえなあ・・・(千円札を渡して)これやるから適当に何か買ってきて食べな!』
私『ハ~イ(と、喜ぶ)』
父馬『迷子になるんじゃねえぞ!』
当然、まだ子供の私は千円分も食べられる訳無いですから、適当に焼きそばかホットドッグを買って食べてお釣りは貰っちゃうという訳です(笑)。父馬も後ろめたかったのか『お釣りは?』とか尋ねませんでしたので競馬からの帰りは私はお金持ちになっていたのでした(笑)。逆に父馬は大概の場合、外して貧乏になってましたけどね(笑)。だから子供心に父馬と競馬場に行くのは決して嫌じゃなかったのです。一度だけ私に父馬が
『美樹!このレースではどのお馬さんが来るかなあ?』と訊いた事がありまして、当然競馬を知らなかった私は適当に『このお馬さんとこのお馬さん!』と答えたらその通りに馬が来た事がありました。父は狂ったように歓喜の表情で『美樹!お前は競馬の天才だ!さすが俺の娘だ!』とか誉められた事がありましたね。この時に運を使い果たしたのかその後は私はサッパリ競馬では当たりませんね(笑)。
今日は思い出の東京競馬場の画像です。
このデジログへのコメント
男はギャンブル派か女遊び派に別れるそうです(笑)私は中途半端派ですね(笑)
> アンナさん
まあ家計が苦しくならない程度なら博打の方が女性関係よりかマシだよね。
> ねもさん
父親はどういう訳か自分の趣味に子供を同行させてはアリバイを作ろうとしますよね(笑)。まあ子供は子供で楽しんでるんですが
> やじろべいさん
全てにおいて程々が一番良いんですよね(笑)。のめり込むと破滅の人生が待ってますから・・・
ホントにお父さんが好きなんだな~、私も女の子が欲しかった!あのアブナイ小説(マーサ)読んだ?
そう言えば美樹は小さい頃からお金持ってたよね。お父さんから貰ったんだ。悪いお父さんだね(笑)。
競馬はしないのでよく解りません…。
パチンコなら少々するかな(笑)
> ドクターXさん
好きっていうか・・・あまりにも似過ぎていて他人とは思えませんので(笑)。小説は読ませていただきました。
> 真樹さん
うん、もう時効だから言うけど私が子供の頃持ってたお金って殆どお父さんから貰ったんだよね(笑)。教育上良くないのは勿論だけど・・・
> ジェントルさん
父馬はパチンコはせずに専ら競馬なんですね(笑)。中央競馬以外にも地方競馬もやってるんですね。
若い子なのに、競馬が好きなんて変わっているなと思っていたけど父上の影響だったのですね
> heppokotarojpさん
う~ん、子供の頃の方が欲が無かった分良く当たりましたね。最近ではサッパリ駄目ですけどね(笑)。
> まっくさん
父馬は自分の遊びに娘を連れていくのが趣味だったらしいですね(笑)。
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