ふたり､熱く!審査会の稽古は､熱を帯び…

台本を渡されてから､審査会まで3週間｡て言っても､ﾚｯｽﾝ3回分だけ｡6時間｡時間､結構ない!まだ､お互い素人同然な訳だし…
一応､事務所はこの審査会の結果をﾏﾈｰｼﾞﾒﾝﾄに反映させるって言ってるし｡前回､合わない相手とまったくすれちがった演技｡手応えｾﾞﾛ｡で､その後の仕事の量もﾊﾟﾗﾊﾟﾗｯって感じ｡審査会の惨たんたる結果が事務所のﾏﾈｰｼﾞﾒﾝﾄに反映しちゃったのかな?って｡だから､今回はそんな疑念が湧くような結果だけにはしたくないなと｡
で､46才主婦Y子とは｡とにかく頑張ろうねって｡だから､ﾚｯｽﾝ後も稽古｡ﾚｯｽﾝ前も稽古｡納得いくまでね｡ﾎﾃﾙﾏﾝの上司が部下の女性に言い寄って｡部下の女性がそれをなんとかかわして｡後ろから肩を抱いて､彼女の髪が触れるくらい頬を寄せて｡思いっ切りいやらしい中年男らしい猫なで声で｡彼女はそれをきっぱり振り払うようにすり抜けていく｡
彼女の匂い､体温さえ感じられる距離に抱き寄せ｡一瞬､すり抜けている彼女｡ただ､その一瞬の感触を味わうために｡ふたり｡それが､演技の許された一部であること｡そのことに免罪符を求めた精神的不倫?微妙に肉体的でもある…
その気持ちの熱が､二人の稽古を更に熱くした…