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殺人事件の被害者役。台詞なし、真似事…

2008年01月04日 00:10

久しぶりの仕事。映画と言うあまりにも巨大な舞台。鮮やかな光を放つ大スターの存在。抑えきれない高揚感。しかし、コントラストを描く影。交通費に多少のキモチをつけただけのわずかなお金をその場で手渡しされるエキストラ達の寒々とした姿。現場に遊びに来たミーハーなファンのようでも、またドヤ街の日雇い労務者のようでもある。その彼等と同等に過ぎない自分の惨めな現実。ハッキリ言って、まだスタートラインにもつけていないのかも知れない…
ただ、そこからは、割合すぐに仕事が来た。数週間後。新年早々。報道番組の事件の再現。近隣トラブルによる殺人事件。ロケは現場になったA羽近くの安アパート。築数十年、壊れそうな。現場の2階外廊下にはまだおびただしい血が。拭い切れなかったらしい。錆びた鉄桟。ちゃちなドア。すべてがわびし過ぎ。そこへ携帯カメラを持ったディレクターと犯人役のADと3人で。こっそり。許可取ってない?そりゃそうだよね。2週間前位に起きたばかりの殺人事件の真似事を新年早々その場所でやるなんて。大家も住民も絶対許さない。こそこそ、撮影。あっと言う間。まあ、とにかくたいした仕事じゃなかった。台詞なんてなし。そそくさ被害者ごっこ。演技なんてとても…

すももさん ご心配ありがとう。まあ、今はあまり無理はしてません。

なるみさん 今は、ある意味その悩みは乗り越えたかな。出来ることやっていくしかない。出来ないことは出来ないしね。

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