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その男、名をルーファス

2026年04月15日 12:01

その男、名をルーファス

おじいちゃんを含む、ジジイ仲良し5人組連合というのがありまして


おじいちゃんや他の4人のジジイで、よくつるんで仕事だったり催しだったりを


仲良く分けて実施するわけなんですけども


この5人でいつもつるんでるので、気心が知れてるわけですよ


なので、おじいちゃんも言いたい放題


他のジジイジジイ呼ばわりをしてるのは、私も仲が良いからです)も言いたい放題


なのですが


そのジジイたちの一人が、フォックス卿(仮名、マイケルの祖父)


このフォックス卿夫妻には、私も色々お世話になっておりまして


夫人とお茶会にもお呼ばれしたりします


差別や区別をしない、とてもいい奥さんなのですよ


そんなフォックス卿のおうちには、先代が存命でして


何を隠そう、私は先代と「お友達」なのです


しかも、「正真正銘、対等なお友達







もう数年も前になりますが


仕事の合間に、フォックス卿のおうち近くを通ったので


ちょっと寄って、声でもかけていくか~くらいの気持ちで向かったら


おうちと道路を阻む生垣を、剪定してるヨボヨボのおじいさんがいたので


イチゴ「こんにちは!」


って、元気よく声をかけたんですよ


そしたら、振り返って「ああ、こんにちは」


って、そのおじいさんが返事してくれたんですけど


足元がフラフラしてて、(大丈夫かな)ってちょっと心配になったんですよ



そしたら、目の前でゆっくり倒れ掛かったので


とっさに体を支えたんです、でもね、おじいさんが大柄だったので


支えようとした私もろとも、生垣に「ベキベキ~」ってね


倒れこんじゃってですね


まあ、おじいさんも私もケガはなかったのですが


おじいさんハアハアと苦しそうに口で呼吸してたので


イチゴ大丈夫?」って声をかけたら


おじいさんオロオロオロ~ってね、もどしちゃったんですよ




私、すぐさまおじいさんの体を横にして


背中をさすって、ゲロを吐かせたんです


ある程度吐き終えたところで、「気持ち悪くなっちゃった?大丈夫?」


とね、再び声をかけたんですけど


目のね、焦点が合ってなくてね


首元に手をあてたら、脈が速くてですね



(これ、熱中症だ)


ってなったんですよ


私の服がね、ゲロまみれだったんですけど


こういうの、けっこう平気なんですよ


目の前の人が苦しそうにしてるんですから


ゲロくらいさ、洗えばいいって考えなので


自分のバッグ漁って、ハンカチを出してね


口を拭ってあげたんですよ



イチゴ「会話できる?体、熱く感じる?息、つらい?」


って矢継ぎ早に声をかけたんですけどね


おじいさん「ああ・・・ああ・・・」



しか言えなくてね


でもね、私


ゼリードロップを、常備してるんですよ(こっちの熱中症対策品)


娘たちがね、夏にのどが渇いたときに


ササっと摂取できるよう、いつもバッグに入れてるんですよ


それをね、おじいさんに舐めるよう促したんですけどね


舐める気力もないくらい弱ってて


じゃあ、と次に私がしたことは


ペットボトルの飲み物を口に含んで、口移し」したんですよ


ゲロついてるんですけど、命がかかってますからね


半ば強制的に飲ませましてね


安静な姿勢で横にしてですね



正門まで走って「誰か来て!おじいさんが倒れたの!!」


って、フォックス卿のおうちのセキュリティを呼んだんですよ



その後は、セキュリティにお任せしてね


ゲロまみれの状態でね、フォックス卿たちに挨拶して
(騒がしかったので、フォックス卿も出てきた)


イチゴ「フォックス卿のおうちの剪定師さん、暑さで倒れちゃったみたい。今、セキュリティに声をかけてアンビュランス呼んだから、きっと大丈夫だよ」



って話したらですね


フォックス卿「うちは剪定師を頼んでないぞ?」


イチゴ「え?じゃあ誰だろう?生垣をお手入れしてたよ?」


フォックス卿「まさか・・・父だ!!」


となりましてね


フォックス卿の御父上だったんですよ



御年、90云歳(はっきりした年齢は知らない)


事業や家のことは息子であるフォックス卿に譲りつつ


自分は気ままに、やりたいことをやって過ごしてる御父上だそうでね






とりあえず、ゲロまみれの服を着替えなきゃってことで


私もそのまま直帰したんですけどね



その2日後だったかな


フォックス卿から連絡があってですね


フォックス卿「父がぜひともイチゴに直接お礼を言いたいというんだ。イチゴ、迷惑でなければ我が家に来てくれるかな?」


って言われまして


仕事終わりに、ノコノコ行ったんですよ




行ったらば、御父上にものっすごい感謝されましてね


御父上「ぜひともお礼をしたい。欲しいものをなんでも言ってくれ」


って言うもんでね

あのですね


この、お金持ちとか権力者の言う「なんでも言ってくれ」ってね


ものすごく怖いんですよ


うちのおじいちゃんもそうなんですけど


マイバッハがほしい」なんて言った日には


マジでマイバッハ、届いちゃいますからね


私みたいな、底辺の貧民には


到底理解できないほどなんですよ



なのでね


「欲しいものはない」って言ったらですよ


御父上「そんなはずはない。人間には欲があるものだ。遠慮せず、なんでも言いなさい。君が買えないものも、私なら用意できる」


って言うんですよ


その言い方がカチンときましてね


イチゴ「私を物乞いだと思ってんのか!?欲しいものはないって言ってるだろ!!!」


ってね



大人げなく、ブチ切れちゃったんですよ私・・・


それがですね


御父上の心に深~く刺さったみたいでしてね




ものすご~く、「イチゴ、気に入られる」わけですよ



御父上「それは済まなかった。決してあなたをバカにしたわけではないんだ。私を救ってくれた礼がしたいだけなんだ」


って、懇願されたんです


当時、30代後半だったと思うんですけどね


90過ぎの男性がね、40にも満たない小娘(表現としてです。若いとは言ってない)にですよ



敬礼(ものすごく深々とお辞儀)してくれたわけですよ



でね


うちのおじいちゃんと似た雰囲気があってね



自分の周りの人たちをね、ちょっと軽く扱うような節があったのでね



イチゴ「そんなに言うなら、私とお友達になってほしい」


って、言ったんですよ


そしたらね


御父上「そんなことでいいのか?」


って言うからね


イチゴ「ただのお友達じゃなく、対等なお友達がいい」


って伝えたんです



イチゴ「ただのお友達になったとしたら、あなたは私を”自分の子どもや孫みたい”に扱うのがわかる。でも、対等なお友達だったら
あなたは私のことを”女だから”といって扱わないと思う。
女がみんな”お茶会”が好きなわけではないし、私はあなたと”対等”だから、"Wouldyou...?" も "Couldyou...?"も使わない。
私のことを”イチゴ”と呼んで構わないし、私はあなたを”ルーファス”(御父上の名前、仮名)と呼んでもいい。どう?」


ってね



そしたら、ものすごく喜ばれましてね


御父上改めルーファス「この数十年、こんな女性がいたか!?
誰も彼も私を敬い、近づきながらも遠ざけてきた。まるで爆弾を扱うかのように。
それが彼女は、私を呼び捨て、私も彼女を呼び捨てていい対等な関係を築きたいと申し出てくれた。私はとても嬉しい!やっと私を人として扱ってくれる者が現れた!!!」



ってね、そりゃもうすごい喜びようだったんですよ



私はただ単に


ルーファス「欲しいものがあるんだろう?なんでも用意してやろう」


ってのがね、気に入らなくてね


ケンカを吹っ掛けただけなんですけどね


まあ、何が相手の心に響くかなんてわからないものですけど


それ以来、ルーファスは対等なお友達なんです


なので、息子である現当主のフォックス卿には「フォックス卿、ごきげんよう」と接する私ですが



その父親であるルーファスには「ルーファス、調子はどう?」


と、かなりフランクです


対等なので、そういう接し方をするんです




続きは表日記に書きます

このウラログへのコメント

  • ぎーぽん 2026年04月15日 12:50

    表の続きをお待ちしております。

  • トラ助 2026年04月15日 12:54

    素敵です。

  • maru 2026年04月15日 13:12

    いい話

  • かたちん 2026年04月15日 15:36

    姫さまの心意気。キラキラと眩しい太陽のよう。素敵な話をありがとうございます。元気になる。

  • アラン 2026年04月15日 15:37

    そこで啖呵を切れるとは流石は我らが女神イチゴ様…

    自分ならビビってかしこまると思います

  • 太陽 2026年04月15日 15:38

    おつかれマラです。
    人間、助けたお礼を喜んでしまうところが、
    イチゴさんの気持ちが素敵です!
    そんな人だから、いろんな人がお友達になっていくのですね

  • 謎の目眩と惑星の欠片 2026年04月15日 17:06

    イイハナシダナー
    いやはや男前過ぎる、いや女前か!
    惚れてまうやろー。姐さん流石です!!

  • ペケ 2026年04月15日 20:48

    頭の中で、流れが整理できない・・・。

  • dell8200 2026年04月15日 21:02

    偉い人には偉い人なりの孤独があるんですねぇ。

  • junpei 2026年04月15日 21:54

    イチゴちゃんの「啖呵を切る」シーンには、いつも惚れ惚れします!
    それにしても、大富豪が「対等なお友達」とは、凄いです!

  • いわお 2026年04月15日 22:56

    こんばんは
    素敵な関係ですね
    おじいさんの気持ちになってみると
    なんだか毎日が寂しかったのでしょうね
    対等な友達、胸にぐさっときましたね笑

  • そーどー 2026年04月16日 00:17

    凄い話!私なら車ねだるかも笑
    でもホントに心に刺さった!

  • ピンフ 2026年04月16日 09:41

    人対人の付き合いいいですね
    ぼくもそんな友人欲しい笑

  • marines 2026年04月16日 10:10

    凄い経験談だねドラマになるね!

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