電車で妄想（さらに）

背後からの手に、逃れる術もなく、陵辱されてゆく彼女。
開かれたサマードレスの背中から手を差し込まれ、その手がブラジャーの上から、小ぶりだが弾力のある乳房を襲い始める。
「あああ……」
彼女の声は、悲鳴から喘ぎ、そして甘さを加えてゆく。
男の手が離れる頃には、乳首は固くなり、ブラジャーは、ずれ、緩み、彼女の息は荒くなっている。
サマードレスの中から出てゆく手は、行きがけにブラジャーのホックを外す。小さな布切れは、もはや彼女の肉体を守りはしない。
いくぶん赤みを帯び、わずかに汗を浮かべた裸の背中を男の視線に晒しながらも、彼女はまだ懇願する。
「お願い……もう……やめて……」
だが、男の手は容赦しない。
サマードレスの上から、今度は乱暴に彼女の臀部に襲いかかる。
擦り、揉み、撫で、探り、汚す。
ドレスはまくられ、頼りない下着が姿を現わす。
さらにその中へと、入り込む手、指、男の欲情。
彼女の泣き声が、さらに甲高くなってゆく。
そして、その指がある場所を探り当て、ついに彼女の声が変わり始めると、陵辱の最後の幕が上がる……
（つづく）