また妄想電車

しばらくご無沙汰しましたが、相変わらずです。
今朝は、ひさしぶりに電車で妄想しました。
私の乗る電車は超混雑なんですが、唯一人がいないのが、車両と車両の間の連結器の上。ほんとは、あんまりそこに立ってちゃいけないんでしょうが、新聞や雑誌を周囲に迷惑かけずに読むのにはピッタリのスペースです。
さて、今朝もそのスペースに入り込んでスポーツ紙など読んでいました。
連結器と車両の間にはドアがありますが、今朝の電車のそれは、一枚ガラスのドアで、私はそこにもたれていました。
やがて、次の駅に着くと、新しい乗客が乗り込んできて、ぎゅう詰め状態に。その人波に押されたんでしょう、ガラスドアの向こう側に、ひとりの女性が押し付けられてきました。
けっして若くはないんですが、ややスキニーなＯＬ風。チェック柄のワンピースが似合ってます。髪はセミロング。色白の肌。そしてくっきりと浮き出た鎖骨のところに、ちょっと目立つほくろがひとつ。
向こう側は満員なので、彼女はガラスに密着しています。
ガラスの厚さは、ほんの数ミリ。ガラスのこちら側から見ると、まるで私に、彼女が身をすり寄せてきたような状態です。
彼女が顔をちょっと上げると、まさにその位置は私の顔のまん前です。くさいドラマかなんかなら、ガラス越しのキスでもするような体勢。
目と目があった時に彼女もそう思ったのか、あわてて目を伏せます。
そのまま数十分、私が頭の中で何を妄想したかというと……