評価は人格評価に非ず

そうですよね


季節は6月


日本は、新入社員さんが入社して


まだ2か月しか経過してない、真っ新状態なんですよね



こっちは今じゃなく、9～11月（人によっては8月）に新人さんが多いので


若干、みなさんの普通とズレを感じます



何で新入社員の話？とお思いでしょうが


先日、私に寄せられたご相談がございまして


その方というものが、「新入社員」さんであるわけですよ



で、内容がですね


・自分の思った「会社での人間関係」というものが、理想と現実で非常に乖離している

・正義を語っても、同意してもらえない

・コロナも落ち着いたという理由だったので、会社飲み会を断ったらボロクソ言われた


他にもいろいろありましたが、目立ったことはこれら3点


ご本人は何を申したいかと解説しますと


・上司は部下に適度に指導するものだと思ったが、それらが無い

・仕事をしなくても、愛想がいい人の方が評価が高い

・退勤後は自由時間なのだから、飲み会に行きたくない



ほうほう


なるほどね



ま、世の諸先輩方に言わせますと


「青いなぁ～」


なんて言われそうですな


まあまあ、会社っていうものはですね


働く場なだけであってね


そこでたまたま、意気投合するくらい仲の良い人間関係を築ける方が、奇跡ですよ


だって、行きつくところは「他人様」ですもん


「困ったときに助ける」とか


実際は、無い方が多いじゃないですか


更に言ってしまえば


「イケメンが社内で落とし物」をすると、女性陣はこぞって一緒に「落とし物探し」をしてましたし


「権力者が社内で落とし物」をすると、部下たちはこぞって一緒に「落とし物探し」をしてましたし


でも、いわゆる「ブスが社内で落とし物」をしても


助けてくれる（一緒になって探してくれる）人は、ものすごく少ないのが事実なわけですよ


そこに「良い人」かどうかって、あまり関係なくて


大衆は「自分に損が無いか」で考えるんだと思うんです


「自分が得するか」じゃなく、「損しないかどうか」が、動く決め手だと思うんですよ



イケメン相手だって、そうじゃないですか


彼氏がいる人間だって、探すのを手伝うんですよ


何で？って思うじゃないですか


「彼はあなたの彼氏じゃないですよ。あなたはおうちに帰れば、彼氏が待ってるじゃないですか」


なわけじゃないですか


なのに、”落とし物探し”をしたって


どこに得があるの？ですよ


違うんです


「もし、今の彼氏と別れたらどうしよう」とか
（別れたときの、次の彼氏候補として）

「この先良いことあるかもしれないし」とか
（彼氏とうまくいかなくなってきたときの、次の彼氏候補として）


そうじゃないんです


「他の女（私よりもブス）たちが探してるのに、私も一緒になって探さなかったら、（イケメンの中で）私の評価が下がっちゃう。
それは”損”だ」


なんですよ


で、同時に


落とし物をしたのが、もし「誰にでも優しいおじさん社員」だった場合


「一緒になって（必死になって）探さなくても”損”しない」


から、やらないんですよ


だって、「優しい」おじさんなんですぜ？


優しいんですから、”怒鳴ったり””けなしたり”しないじゃないですか


優しいんですから、”怒鳴ったり””けなしたり”しない人の落とし物を探したって


体力や時間を”損する”だけなんですよ



そういう思考なんだろうな、と思います



「優しさに甘えてる」とかの意見もございましょうが



「得する」じゃなく「損しない」から、そうするんです






それにね


「良い人に恩があるからといって、恩返しをするとは限らない」じゃないですか


恩返しって、基本は「損得」の”損”だって考える人、非常に多いんですよ


例えば「物」で返すとしたら、お金を”損する”って考える人は一定数以上存在するし


あるいは「行為」で返すとしても、行動した時間や体力を”損する”って考える人もいっぱいいるし


「面倒くさい」っていう一言で相手の恩に報いない人なんて、ザラじゃないですか


私からすれば


「恩返し出来ないほうが、自己評価も下がるし世間様の評価も下がるし”損する”」


と思うんですけど


当人は、それ以外に”損するから嫌だ”の理由があるんですよ


そして、掘り下げて聞いてみると


・ものすごくくだらない”損する”理由ってものがある


わけですよ


なのでね


そういう人は「無視」です


関わらないでいいんです


必要最低限でね、いいんです



それ以降、それ以上


何も考えないでいいんですよ


「はい、ここまで！」で線引きして


あとは「私、知りませ～ん」でいいんです


大丈夫


そういう人たちのほうが


「〇〇してあげたのに」とか


「〇〇のとき、手伝ったよね」とか言い出すんですよ


恩返ししないくせに、自分の時だけ「恩返しの強要」にもとれる発言を


平気でしてくるんですよ


そんなのに言い返したって、疲れちゃう


だから「YouはYou、MeはMe」でいいんです






まあ、飲み会は参加しようが不参加だろうが


そんなのご自由に、です


「評価が下がる」から、出るしかないとか


「みんなと仲良くしたいから、出る」とか


「ゲームしたいから、出ない」とか


自分の理由で十分です



ただ、言いたいことは



「出る、出ないの選択は個々がするもの」ですよ


若いから出ない（若い子は飲み会なんか出席しないですよ）みたいな発言は


しないほうがいい


若い＝スマホに詳しい


若い＝体力が有り余ってる



とは、限らないでしょ？



それらを「若いからこその特権」ではないって思えるあなたが


飲み会に参加する＝「社畜やジジババの寄り合い」なんて決めつけちゃいかん


純粋に酒が飲みたくて出る人もいるし


美味しい料理が食べたくて出る人もいるし


「飲み会」の雰囲気が好きで出る人もいる


だから



「飲み会に参加しない＝正義」みたいな考えを持つ前に


「自由」に振舞えばいいってことを理解した方が良いです


ちなみに私は



「嫌なヤツが飲み会に参加することを知った瞬間に”欠席しま～す”と言ってのけるタイプ」です



嫌なヤツと同じ空間にいるのは、社内だけで十分です


タイムカード押した後も同じ空間にいるのは、嫌です


それが理由です


「私が出たいんだから、お前は出るなよ」なんて、嫌なヤツに言いに行きませんよ


嫌なヤツが飲み会に参加するのは、「嫌なヤツの権利」です


嫌なヤツの参加不参加を決めていいのは「嫌なヤツ自身」だけです


だから、「邪魔しない」と同時に「邪魔されない」ようにしてるだけです


あまりね


周りを気にすることは大切ですけどね


気にしすぎる必要は、無いんじゃないですかね


夕飯を食べ終えたあとの、好きなことして過ごすときに


嫌なヤツのこと、わざわざ思い出します？


そんなこと思い出せないほど楽しい時間なはずですよ？


気にしすぎると、四六時中考えちゃうのが人間なんですから


やめたほうがいいですよ



ま、色々と言いましたけど


人様を傷つけず


人様の評価にいちいちビクビク反応せず


人様の不遜な行いを知って、己を律し


人様への優しさに見返りを求めず、人様へ愛情を持って接すれば


数年後に入社してくる、未来の後輩たちにとって


いいお手本、いい上司、目指すべき人格者


になれるんじゃないでしょうか



あなたがそうなれることを、心より祈ってます