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趣味は読書、感動と落胆

2022年10月15日 01:11

三浦綾子の「塩狩峠」という作品を読んで、とても感動していたのだが、レンタルしていたシルベスタ・スタローンの「ランボーラストブラッド」を見て、がっかりしてしまった。
もちろん、スタローン自身の年齢が年齢だから、肉体美は披露出来ないだろうが、あまりに単純で残酷過ぎる。
ヒロインの姪の少女が、メキシコ拉致され、薬漬けにされ、拉致されて四日も経っているので、犯されてもいるだろう。
更に、顔をナイフで傷つけられたたりする。
非情さと残酷さを強調して、観客に怒りを覚えさせようとしたのだろうが、僕は嫌悪感とやり過ぎ感しか感じなかった。
そして、後半はランボーの思いのまま。
ランボーが自宅に築いた大掛かりな罠に、悪人共が次々陥って行くだけである。
途中、ランボーが二度撃たれて、傷を負う。
最後ロッキングチェアーに傷ついた体で揺られながら、家族の思い出を守ると誓って終わるのだが、僕はランボーはこのロッキングチェアーで静かに息を引き取った方が良かったような気がする。
70歳を過ぎたスタローンに、往年のアクションを求めるのは間違っているかもしれないが、あまりに機械的な仕掛けに頼っていて、予定調和的でつまらない。
最後に敵役の兄を処刑するシーンでも、命乞いや懺悔のようなものをさせるか、逆に最後まで悪党を貫く言動をさせるかすれば良かったのに、どちらも無しに、無惨に殺しただけになっている。
ランボーを救うジャーナリスト女性や、姪が訪ねて行くメキシコの悪そうな女性も、描き方が通り一編で、深みがない。
便宜的に登場しただけのようである。
特に、姪が救われた後、逃走中に車の中で死んでしまうのは、意外だった。
絶対絶命の姪を、相手の陣地から必死で救い出すストーリーにした方が良かったような気がする。
つまり、見終わってカタルシスが何も無い作品になってしまったということである。
良い本を読んだ後、つまらない映画を見てしまったので、つい酷評になってしまった。

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