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振り返って~その6

2022年04月18日 13:17

振り返って~その6

その5の続きです

眠りについたのは12時くらいでしたが

3時少々には目が覚めてしまった私



そっと横のマリアを確認し、何事もなく眠っている様子に安心して

ちょっとお小水



とりあえずフランスまで行くとして

海を渡るのに何か方法は、とスマホで検索すると

①船

列車

飛行機



う~ん

車を乗り捨てるわけにもいかないので

船が現実的

そうと決まれば、港へ行って車が乗れる船の1隻くらいあるだろうと甘く考え
(私の地元茨城は、大洗からフェリー(車ごと乗れる)が北海道へ向けて出港してることから)

スマホ地図検索



・・・港がいっぱいある


どこを目指せばいいのやら


ま、とりあえずどこかで食事でもとって

最悪、車を手放せば帰宅できるわけですし



くらいの軽~い気持ちで

寝てるマリアを横に、出発


スマホのナビにも慣れたもんで

およそ音声だけで、右に左に


しばらくすると、海岸線を走り

横でマリアが目を覚ます



マリア「ん・・・ん」

イチゴ「おはよう!」

マリア「・・・おはよう・・・元気ね」

イチゴ「天気が良いからね!」

イチゴ「そろそろ国境だよ、パスポート準備しておいて」

マリア「わかった」


朝日が昇って、太陽が木々の向こうに見えたころ

私たちも国境へ到着

順番待ちで、既に車が5台


イチゴおはよう。まだゲートが開かないの?」

前の車の男性「ああ、ここはいつも8時にならないと開けてくれないんだ。
食事がまだなら、あそこレストランがある。車は順番通りしか確認しないから、待ってる間にみんな食事するのがここのスタイルだ」

イチゴ「教えてくれてありがとう!あなたはフランスお仕事に行くの?」

男性「いいや、俺はフランスの出身さ。こっちには女房がいてね、ケガをしてるから一度帰国してるんだ。
俺はほぼ毎週末にベルギーに向かい、週明けにフランスへ戻って働く生活さ。もう2か月かな」

イチゴ「そうなの、それは奥さんが心配ね」

男性「ああ、ありがとう。女房大分回復してきてる。足の骨を折っちまったから、色々と生活に支障が出てな。
両親が健在だから、これをいい機会だと考えて里帰りってわけさ。俺は愛妻家だからな」

イチゴ「それはとても素晴らしいことよ。良かったら私たちと一緒に食事しない?もう1人女の子がいるの」

男性「ああ、いいぜ。こんな中年でよければだけどな」

イチゴ「もちろん!ちょっと呼んでくる」


マリアを連れ、一緒にレストランへ向かう一行

2か月毎週、国境を越えてるってことは

係員とはそこそこ顔見知りなはず

だったら、私はともかくマリアがすんなり入国できるように

利用できるものは何でも利用したらぁ!!

って気持ちでレストラン入りしたわけですよ


他愛もない世間話をし、食事を終え

車に戻ると、受付開始


案の定、一緒に食事をした男性があれこれ親切にしてくださり


男性「ポーランドから車でロンドンまで帰るって言ってたぞ」

男性「女2人で旅してるんだ、フランスの良いイメージを印象付けてくれよ。二度と行かない、なんて言われることの無いようにな」


と、私が答えることもなく出入国手続きが完了


当のマリア

マリア「何か、構えて(あれこれ質問攻めされた挙句、強制的に帰国を余儀なくされる)たのがバカみたい」

と言い出す始末



男性「フランスへようこそ。お嬢さんたちは観光しないでロンドンへ向かうのか?」

イチゴ「今回はね。家族が私たちの帰りを待ってるの。次に来たときはフランス中を楽しむ予定よ」

男性「人生は短いようで長い。たまには急ぐことも重要だ。次に来たときは俺に案内させてくれ」

イチゴ「ありがとう。とりあえずこれからどうやって帰るか考えてみる」

男性「え?カレーから列車で帰るんじゃないのか?」

イチゴ「車を持って帰りたいの。だから列車では帰れないわ」

男性「列車に車を乗せて移動できるんだぞ?」

イチゴ「何それ!?」

男性「だから、列車に車ごと乗車できるんだよ」

イチゴ「え~~~!!それ、乗りたい!」



と、自分が知らなかっただけで
イギリスフランスをつなぐ「車が乗れる列車」があることを教えてもらい

イチゴ「それって、どこの駅でチケットを購入するの?」

男性「オンラインで予約をするのさ。空きがあればその予約時間よりも前に現地に向かい
あとは清算さえすれば、晴れて乗車できるってわけだ」



そんな画期的な乗り物があるなんて

すぐさまスマホで検索すると、たしかにありました

日付を選んで、出てきた時間を選んで

無事、予約が完了


決済は現地で行うようなので、とりあえずOK

イチゴ「色々と教えてくれてありがとう!また会いましょう」

男性「ああ、元気でな」


笑顔でお別れしたあとは、マリアと車に乗り込み一路フランスカレーという街へ

とは言っても、スマホではおよそ1時間かかるかどうか

そして、予約した列車チケット指定時間までも、余裕あり


やっとこ、この女2人脱出劇で心のゆとりが生まれた瞬間です


ほぼほぼ畑の中を走り、たまに住宅街や街中を通り抜け

雰囲気としては、茨城に似た感じ(八郷とかフラワーパークの当たり)

マリアも話が弾み(と言っても、私の英語力程度なので2人してたまにスマホ翻訳アプリで会話の補助をしてます)

ついに到着




が、看板では場所の見当が付かず

とりあえず案内の通り、車で走行

グルグルと走り回り、いつしか日本で言う高速道路の料金所のようなところに入ったと思えば

備え付けの機械に言われるがまま予約番号をパネルに入力し、カード清算し

チケットが発行され、再び走行

係員「前の車について行ってくれ」

の指示通りに走ると

列車の真横を走り、係員の案内されるがまま車両に車ごと乗車



こんな乗り物があるんですか!??


自分で運転して乗車しておきながら、何が何だかわかってないイチゴ

マリア「こんな乗り物があるの!?」


私も同じことを思ってたよ



列車内は閑散としたもので

何かサービス的なものがあるわけでもなし(日本の新幹線みたいに物売りとかは無い)

みんな車から降りてこないし(私は初体験なので、車を降りてあちこち歩きまわった)

30分もウロウロすると、さすがの私も飽きてしまい

車に戻って、マリア雑談


マリアブリテンはどんなところ?(国はどんな感じ?の意味)」

イチゴ観光名所はたくさんあるけど、レストランは気を付けないと美味しくないところに入っちゃうよ」

マリアロンドンも同じ?(マリアとしては、暮らしやすいかどうかが重要のようです)」

イチゴロンドンは色んな人が暮らしてる。差別もあるけど少数がやってるだけ」


と、あれこれ話しているうちに到着したのはフォークストンという街

ここならお仕事で何度も来たことがあるので、勝手知ったるイチゴ活動圏域です

が、一応国境を越えたということで手続きをしておかないと

娘の保護者として居住権を持つ私も、処罰されたらたまったもんじゃないので

しっかり窓口で申告します(車で少し走ると、窓口事務所があります)

とりあえずマリアは観光扱いでの入国

細かな生活の手続きは、後で自分でさせるとして

まずは我が家

長々と諸国漫遊の車旅も、佳境です

このウラログへのコメント

  • ひろ 2022年04月18日 13:34

    ようやくGB到着ですね
    お疲れ様でした
    あと少し、お気を付けて~

  • ゆっく 2022年04月18日 17:41

    列車に車…
    すご~い!
    やっぱ世界って凄い!
    ここまでのお話って投稿とかしたほうがいいんじゃないですか?
    なぜデジログではなく裏ログなのかは気になりますが…笑
    いよいよ佳境ですね!

  • dell8200 2022年04月18日 22:03

    車で乗り込む列車ですか、初耳です。
    なんだかわくわくします。
    いつか乗ってみたいですね。
    次が最終回かな?

  • かたち 2022年04月19日 11:58

    いよいよ帰還ですね。脱出劇の最後まで楽しみにしています。

  • 幾三 2022年04月19日 13:02

    凄いですね
    貴女の行動力、判断力は素晴らしい!
    しかし車ごと列車に乗ってドーバー海峡を渡るなんて、流石ヨーロッパですね!
    とにかく無事イギリスまで戻れて良かったです!

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