- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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振り返って~その4
2022年04月08日 08:02
前回からの続きです
車でドイツ側へ移動
途中に川があったので、おそらくそこが国境(のはず)
急に道路が綺麗になり、話に出てきた駅のすぐ横の建物前で車を停める、スタンドの店主
店主「さあ、俺が話をつけてやる。あんたたちは安心して傍にいてくれ。あいつらとは俺の方が付き合いが長い」
イチゴ「わかった」
颯爽と事務所のドアを開ける店主
中はとても静かで、人が2人座ってるだけ
面倒くさそうに、1人が話しかけてくる
係員「お前が来るなんて珍しいな、今日はどんな用だ?」
店主「ああ、我が祖国ポーランドを旅して回るレディが、お前らの国を通って帰りたいんだとさ。
ずいぶんとオレの国を楽しんでくれたようで、俺も嬉しくてな。そんな楽しい気分をお前たちの不愛想な顔で台無しにされたら困るから、俺も一緒に来たんだ」
係員「お前の国はショパンくらいしか誇れるものがないからな」
店主「おい、他にもたくさん素晴らしいものや場所があるぞ」
係員「わかったわかった。まずは書類を出してくれ」
店主「ああ、これだ」
係員「あと、パスポート」
店主「お嬢さんたち、パスポートを出してくれるか?」
イチゴ「ええ。マリア、あなたのも」
マリア「うん」
カウンターにパスポートを提出する2人
係員「面白い組み合わせだな。2人の関係は?」
店主「そんなもん、見たらわかるだろ」
係員「友人ってことか?」
店主「そんな軽いもんじゃない。家族と言っても不自然じゃないだろ。こんなに仲が良いんだぞ」
気づくと、マリアがピッタリ私にくっつき
私の手を強く握りしめてる
不安が一気にやってきたようだ
店主「こっちのお嬢ちゃんが(マリア)、こっちのお嬢ちゃん(イチゴ)を頼り切ってるってとこだ。姉と妹だろう」
係員「・・・まあ、そう見えなくもない」
店主「お前にもわかるか!そりゃ良かった」
係員「旅行が目的というのはわかった。荷物は申告通りか確認させてもらう」
店主「もちろんだ。さあ、車へ行こう」
事務所を後にし、外に止めた車から荷物を出す
係員「このスナック菓子は何袋あるんだ?」
店主「数なんざ大した問題じゃないだろう?お前は女房に言われた通りの数しか卵を買わないのか?」
係員「規則は規則だ。スナック菓子はいくつある?」
店主「見る限り、3つ4つってところか」
係員「4つだ。これくらいなら問題ない」
店主「だろ?じゃあこんなものか」
係員「まだ車のチェックもしてないぞ。他の荷物も検査する」
店主「こんなきれいなお嬢ちゃんたちが、武器の密輸でもするってか?俺なら何も言わずここを素通りするがね」
係員「ここで検査しなければ、300メートル先で捕縛されるだけだ。検査証を持たなければ強制送還だ」
店主「それくらい俺だって知ってる」
係員「このバッグは何が入ってる?」
イチゴ「私のアンダーウェア(パンツ)」
係員「ふっ(よく聞くセリフだ、と言わんばかりの態度)開けるぞ」
映画のように、私のバッグのファスナーを勢いよく開ける係員
両手でバッグを開き、中を覗く
すぐに固まる係員。顔がみるみるうちに赤く染まっていく
イチゴ「それ、私のパンツ」※いつも外国に行く際は、下着を一番上に大量に入れて持って行きます
係員「・・・」
イチゴ「ちなみに、下を漁るとブラジャー」
固まったままの係員
イチゴ「それと、こっちは生理用品」
バツが悪そうな係員
イチゴ「で、ここにコンドーム」
とどめを刺された係員
係員「わ、わかった。もう十分だ」
店主「おい、レディのバッグをそんな赤裸々にすることはないだろう。モラルってもんは無いのか?」
係員「俺が望んでしたことじゃない!これは国境を越えるときの義務なんだ」
店主「そうか。相変わらず堅い野郎だ」
イチゴ「十分確認した?」
係員「ああ、十分だ」
イチゴ「ありがとう」
まだ顔中真っ赤の係員
すかさずフォローに回るイチゴ
イチゴ「あなたってとても真面目ね。それって素敵だと思う」
係員「ありがとう」
イチゴ「良かったら、キャンディ食べる?ポーランドで買ったの。とても美味しいから」
係員「いいのか?」
イチゴ「もちろん!」
係員「ありがたく頂くよ」
イチゴ「彼女(マリア)の荷物も同じような中身だけど、確認する?」
係員「いや、十分だ。君たちを信じるよ」
係員「今、スタンプを押すよ。事務所へ戻ろう」
パスポートにスタンプを押してもらって、事務所を後にする
店主「良かった、無事に入国できたな」
イチゴ「本当にありがとう!おかげですんなり入国できたわ」
店主「少しでも力になれたなら良かった。俺もじいさんに胸を張って、いつの日か会うことが出来るよ」
別れを惜しみつつ、窓から顔を出して手を振るマリア
国境の1つを無事に越えられたことで、安心した様子
マリア「ここ、もうドイツに入った?」
イチゴ「さっきのおじさんのお店(ガソリンスタンド)をちょっと走ったところに、川があったでしょ?
あの川からもうドイツ国内だよ」
マリア「そうだったんだ。国境を越えたって実感があまりなかった」
ま、私もこんなに待たされない越境は初めてでしたので
少々拍子抜け
そのまま車を、道の続くまま西へ
どんどんと景色は変化し、気づけばなかなかの大きな街に突入
約束通り、マリアに服を買い
いつしかマリアも元気が出てきた様子
そのまま気力を保ち、気づけば夕方を超えそろそろ夜の時間
レストランを探すも、なかなか見つからず
スマホで検索してみるも、何の料理を出すお店なのかわからず
え~い、入ってしまえ!
とたまたま入ったレストランが、思いのほかわかりやすい料理ばっかりだったので
運の強さをマリアに見せつけ、再び移動開始
ドイツを走行してるときは、何の変化もなかったです
とにかく走れるところまで行く!というだけでした
もう少し続きます!!
このウラログへのコメント
無事に国境を越えられて良かったですね️
まるで映画のワンシーンですね。
とても面白い
それはそうと長旅お疲れ様でした。
続きもよろしくお願いします!
おっちゃんがフリーズするぐらいの下着ってどんな過激なおパンツだったのやら。
続き、続き!
流石、荷物検査の対応は心得ていますね。
それにしても本当に貴女は運が強い
お婆様に守られている気がします。
それにしても度胸がいいというか無謀な・・というか^|^;
知性と運と人の善意の結果かと。
イチゴファンとしては、行動(情動?)の自制をと願うばかり!
下着はわかりますが…
コンドームって…笑
とても使える時間はなかったかな?笑
日本のご先祖様に助けられるとは…
異国の地にいても何か神懸ってますよね。
女神さま、どんなところでもブレずに、さすがです。中休みのようなストーリー展開ですが、混乱の中、ここまででもう何百キロも走破してるんですよね。続きも楽しみです。
なんとも、目頭がウルウルしてしまいました。
ロシアの大統領にも店主のような心情のヒトカケラでも有れば・・・
臆病者には持ち合わせていない宝物ですよね。
早く続きが読みたいです。
イチゴとマリアの大冒険!
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