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4th Roppongi Part 8 誰もが早いテンポで射精し

2021年10月19日 21:31

4th Roppongi Part 8  誰もが早いテンポで射精し

誰もが早いテンポで射精した。
もちろんコンドームは装着していたが
入れ替わりたち替わりの挿入は圧巻だった。

つくづく思うのだが
男の交合の姿は
女性のそれに比べて明らかに醜悪だ。
よほどでない限り
見とれるような身体の線を持つ男に
出くわすことはない。
人にもよるのだろうが、
ボディビルで鍛えた筋肉だけの身体など
本人は見せたがっても、こちらとしては願いさげだ。
対比の妙。
そんな醜悪な男たちに取り囲まれた女性
ひときわ美しく、妖しく輝く。
佇立した男性器を口にくわえ、
もうひとつを脚の間に挟みこみ、
さらにもうひとつを滑らかにしごく
というあられもない姿でも
なお淫美。
ましてや、眉を寄せ
瞳を茫とさせながら
これみよがしに観客を探して
その視線に答えようとする様は
それだけでエロティックアートだった。

次々と男の身体が硬直する。
あるものはよだれが流れる口に
あるものは愛液が垂れる性器
あるものは先走りで光る手に
それぞれが、それぞれのやり方で
吐精し、登りつめる。

一方、女性の方は行為そのものよりも
行為を露出するほうに気が向いているから
先ほどのようには達していなかった。
だが…
卑猥な流し目が
同じように行為そのものよりも
鑑賞に走ったこちらの
比較的冷静な視線を認めた。
じっとみつめあったまま
双方の瞳が動かなくなる。
互いの視線が外れない。
動かない。
動かない。

彼女にして見れば待望の
「注がれるような」
淫猥な凝視だった。
こちらにして見れば
「射すくめるような」
好奇の凝視だった。

陵辱される裸体
かすかに反応しているだけだが
見通される心は激しい興奮を呼んでいる。

…こちらにだけ。

やがて
多勢に責められて、なお冷めていた目が
温度と濃度をあげて迫ったかと思うと
苦悶の表情を浮かべながら、
また、高みに登ろうとようやくあがきだす。
愛液の量がどっと増える。
肢体の硬度が増し
後ろに反り返ろうとする。
この変化を自らの行為への反応と
思いこんだ男たちが
よりいっそう、抽送に拍車をかける。
その行為とは明らかに同期していないのだが
どよめく男たちは
自らの欲望が先行しきっていた。
にらむような視線を注ぎかけたまま
「ああ」という風に
そのときは男を咥えていなかった口が
Oの字の形にすぼめられた。
ようやくみつめあったまま鋭く達する。
あくまで目は閉じられなかった。
互いの凝視は凍りついている。
「イクの。イクの。私、イクの。」
「ああああああ。」
「ああああああ。」
「いーーいいいい。」
「見てて。見てえ。」
今度は声が少しばかり大きかった。
男たちの何人かも感嘆の声をあげながら
何度目かの吐精をする。
男にとっても、女にとっても
脈動だけが支配する沈黙の瞬間だった。

激しい反応に男たちが一瞬身を引いていると
その間隙を縫うかのように
達したままの表情でこちらにむかって
意味ありげに顎をひいた。
吸い寄せられるかのように前進する。
鑑賞から行為への移行。
見詰め合ったままキスを交わし
迎えるように腰を持ち上げた女の性器
極限までの高まりを
じゅぶりと送り込む。
この瞬間から
こちらも観客を意識しだしていた。
絡んでいた二人の視線がようやく外れ
見られていることを確かめるかのように
別べつの方角に流れる。
「見せてる。みんなに見せてる。」
「つながってるの見せてる。」
「もっと見せたいの。」
腰をゆすり、突きあげながら女がささやく。 
行為に一段落した男たちが
今度は鑑賞に回っている。
「いいの。いいの。」
「見られるのがいいの。」
噴出した愛液がこちらの太腿を伝わって
くるぶしを愛撫するかのように垂れ伝わる。
その感触が更なる興奮を呼ぶ。
徐々に終章が近づいてきている。

そのとき、あらためて周囲を見た。
こちらだけが
鑑賞されているわけではなかった…

(続く)

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