- 名前
- シュージ☆
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- 東京
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- まずはログを読んでみてください 今は続きもののお話を書いています。 あと数回で完結予...
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歯医者にて #4
2019年02月09日 22:14
(#3からの続き)
「あなた、こないだ歯医者さんに行ったでしょ!」
えっ?
妻には歯医者に行くって言ってないし、なんで知ってんの?
一瞬であの時の刺激的な体験が思い出されました。
なんだか、浮気現場を見られたみたいでね、心臓がドキッ!としちゃいましたよ。
でも、ここで変なこと言ったら、怪しいじゃないっすか。なのでね、
「あっ、、う、、うん」
って、こう言ったんですよ。えっ、これが、怪しいですか?
「私も昨日行ったんだけどさ、先生が『旦那さんがこないだ来ましたよ』って、教えてくれたの」
「あっ、あー、そーなんだー」
妻も子どももおんなじ歯医者さんに行ってますからね。親切な先生だこと。
「それでさ、新しく入った女の人いたじゃん?」
「ん? あっ、そう?」
「あの人すごくいいよね!丁寧で優しくって。私、また、あの人にやってもらいたいなぁ」
えっ!
何この変な三角関係?!
(あっ、あの人よかったよねー
色っぽくってさぁー
あーんなことされて
あーんな妄想しちゃってさー
もう、ときめいちゃったよー)
という、心の声を必死に押し殺してね、口をついて出た言葉は、
「あっ、そう、へー、そうなんだー ふーん…」
「ん?なんか変なの。あっ、あの人にやってもらわなかったの?」
「あっ、いたのかな? いたかもね。どうだったかなぁ…」
と言いながら、その場を離れていきました。
「んー やっぱり、よくわからない人だなぁ…」
と、つぶやく妻の声を背中に聞きながら。
もうね、穴があったら入りたい。
あっ、でも、もう、穴は、先生と○○さんが丁寧にふさいでくれてましたね。
お後がよろしいようで…
(完)
このウラログへのコメント
> somariさん
どうもありがとう ^_^
逆はそれでしたか。
歯医者、行きたいような、行きたくないような….
また何か面白い話があったら、紹介しますね ^_^
ミニ小説読んでるようで面白かったです
> みみさん
ありがとう ^_^
ミニ小説というか、落語に寄せてみました。
また、読みにきてね。
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