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ボラット

2007年05月13日 18:43

ボラット

アメリカで大受けした映画「BORAT」のDVDが届いたので見ました。
いや、これ以上に下品でアメリカを馬鹿にした映画はみたことがありません。
こんな映画がアメリカで大ヒットしているのですかれ、アメリカ人もまだ救いがあると思えます。
しかもサシャ・バロン・コーエンゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を得ているのです。
もっとも、訴訟もたくさんおこされたそうですけど、この映画を見れば、訴訟が1ダースくらい起こされても不思議ではありません。
設定ではカザフスタンテレビレポーターであるボラットアメリカに来てその文化を習うということになっているのですが、もちろん嘘っぱちです。DVDでは、そのメニューまでロシア語という凝ったつくりです。
ニューヨークに来たホテルで見た映画でパメラ・アンダーソンという女優を見て、彼女を妻にするためにカリフォルニアに行く、それだけの理由でアメリカを横断するのです、もうその設定からしてばからしいでしょ。

下品さはかなりのものです。マナーを学んでいる席で、講師に自分の息子写真を見せるのですが、これが下半身丸出しの写真です。またカザフスタンからの同行者と裸で取っ組み合いのけんかをするのですが、裸は裸でもシックスナインのかっこうなのです。さらに、ロデオ会場でアメリカ合衆国国歌にのせてカザフスタンの国家(これがまたいいかげん)を歌うのですが、その前口上がけっさくです。イラクの子供まで皆殺しにするといって、アメリカをほめたたえるのです。こういう映画が受けるという意味では、特攻隊映画をメディア全体で持ち上げる日本よりは、少しはアメリカのほうがましなのかもしれませんね。

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