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るり子の処女性(1)

2018年10月05日 00:30

ブーーーン、、、、
微かなモーターの音に混じり、クチュクチュという湿った音が部屋を満たしていた。

るり子はこれがもう何度目なのかも分からなくなった絶頂の中で、喘ぐことも忘れて腰をくねらせていた。
身体全体が汗ばみ、口元から流れている涎は糸を引いて床に落ちている。
全裸で一人がけソファに腰掛けているるり子の細い腕は後ろ手に拘束され、左右の脚はそれぞれ肘掛にかけられた状態で固定されていた。剃毛された股間はその内側の赤い肉を惜しげも無く昼間の光の中に晒し、さながら山奥の空き地にひっそりと咲いている怪しい花のような風情を醸し出している。黒い目隠しをされ、十分に隠微な姿にも関わらず、そんなるり子がどこか清らかにも見えるのは彼女がまだ17歳だからだろうか。

************************

(今 何時かな。。。)

喘ぎ、叫び疲れ、喉の渇きにぼんやり意識を戻したる時、不意に柔らかく口が塞がれ冷たい水が流し込まれた。

「ん、ん、、、、」

突然のことに驚き、飲み込めなかった水が胸を濡らし、私の意識は一層はっきりした。

「もっと飲む?」

低い声。

「うん、喉乾いた」

今度はこぼさずに全部飲み干す。
水なのにとろりとするのは男の唾液が混ざっているからなのか。
何度かの口移しを終えて、ほぅっと小さなため息をついたその時

「!!」
「んっ アアァァァッ」

私は身体をよじり悲鳴をあげてしまった。
潤いを取り戻した喉からは、艶を帯びた声が絶え間なく出る。

「なに?! あぁダメッ ああん!」

さらけ出された下半身の中心に男が吸付き、尖らせた舌先でチロチロクリトリスを舐め回している。
私のクリトリスは小指の爪半分にも満たない小さなもので、どれだけ弄られても大きくなる様子はなかったが、男はそれが不満なのかいつも執拗に嬲るのだ。
しかし、強く吸い出されて赤くルビーのように充血したそれは、いつも甘い刺激を伝えてくれる。そしてその度合いは回数を重ねるごとに強くなっていくようだった。

「ぁあ!それ好き! ああああああっ あんっ」

男は口に氷を含み、舌を冷たく冷やしながら舐めているようで、柔らかくひんやりとした刺激がクリトリスを包み、反対に体の奥から溢れ出るトロリとした液体はいつも以上に熱く感じられ、私は陶然となった。

(ああ今日もすごくきもちいい。。。)
(なのにどうして。。。)

*********************

私は性に目覚めるのが早く、小学校に上がる前から自分の体には快楽のスイッチを入れるボタンがあること、そしてそれがどこにあるのかを知っていた。
誰に教わったのでもない。
気がついたら触っていた。
触っていたのは私自身だけではない。
幼馴染の少年たちも秘密ボタンを触った。いや触らせたのだったか。
大人たちに気づかれないように内緒の遊びは続いたが、幼稚園卒業とともにあっけなく終わってしまった。
幼馴染たちは小学校では男の子同士で遊ぶ方が楽しくなってしまい、私の身体のことや小さな喘ぎ声などあっという間に忘れてしまったのだ。

しかし一人遊びはひっそりと続いた。
快楽の炎は私の中で小さく燃え続けた。


性への好奇心は身体だけに向かったわけではなかった。
私は無類の本好きだった。学校の図書館にある本などあっという間に読み尽くし、放課後は毎日のように区の図書館へ通った。
公共の図書館には様々な本が置いてある。
貪欲に児童文学エリアを制覇し、中学生になる前には大人たちに混じって小説を選ぶ子供になっていた。
手当たり次第に読んでいった小説には恋愛性愛が多く描かれていた。
読み進むうちに、恋愛性愛に深い関係があること、恋愛性愛比重が異なることで関係が変化すること、中には心だけの愛、または性愛だけの関係があることを学んでいった。

そしてある日、異常性愛という言葉に出会った

その頃精神分析の本なども読むようになっていた私は、人間の持つ異常性に惹きつけられ、依存多重人格、嘘つき、殺人鬼、、、ありとあらゆる異常性を扱った小説ノンフィクションを読み漁っていた。異常性愛はそんな時に出会った言葉だった。

当然、溢れる好奇心は止まることを知らず、異常性愛の世界に向かっていった。
O嬢の物語ソドム120日、悪徳の栄えドグラ・マグラ家畜人ヤプー

正直、何が気持ちいいのか全く分からなかった。
ただ嗜虐性と被虐性が絡まり合う興味深く不思議な世界だと思った。



そして考えた。
(わたしって「どっち」なのかな?)



高校生になると、すでに図書館卒業しかかっていた私の遊び場所は下校途中に立ち寄ることのできる大型書店になっていた。

お金がなく、またたくさんの本を読みたかった私は何時間も立ち読みをした。
疲れると通路にしゃがみ込んで読んだが、店員に注意されることはなかった。
制服姿で毎日のように書店に通ううちに顔なじみになったおじさんに挨拶されることもあった。
好きなジャンルエリアを移動しながら本を読むのが好きだった私は読みかけの箇所にそっと栞を挟んだりもした。そして真面目な本に疲れると立ち寄るのがアダルト小説のコーナーだった。
女子高生が当たり前のようにそのような小説を読むことが奇異過ぎたのか、驚かれることはあってもからかわれたり誘われたりすることはなかったので、私はそのデフォルメされた性の世界を存分に楽しんだ。


しかしある日、読み疲れて首をぐるぐる回しながら帰路につこうとした私に声をかけてきた男がいた。いたって真面目そうなサラリーマンが、今、私の股間を拡げ舐め回している男だ。髪に白いものが少し混じり、歳は40歳くらいだろうか。

男はこう言った。
「あなた、よくアダルト小説を読んでいるけど、好きなの?」

無視しても良かったのにどうしてか素直に頷いてしまったのは、男の容姿がどこか好みだったからなのか。
男はすらりとして上品で、美しい手をしていた。爪は短く手入れされている。
そして会話は続いた。

「あんな本を読んでいたら濡れてしまうんじゃない?」
「どう?今濡れてる?」
コクリと頷く私。
(温かそうな、でも冷酷そうな不思議な手、、、)

「触ってあげようか?」
またコクリと頷く。
昔、幼馴染たちに触られたボタンがキュンと縮んだ気がした。


そして気がついたらホテルにいた。

最初の日のことはよく覚えていない。
ただ、男の舌が初めて私の中に入ってきた時、あぁ自分が待っていたのはこれだと身震いしたことと、聞いたこともないような甘い叫び声が自分の口から出て驚いたことだけは覚えている。

2回目で手首を縛られ、3回目で剃毛されてフェラチオを教えられた。
4回目からはオモチャと舌で執拗に刺激されるようになった。
今日は何度目だろう。男と出会ってから、一体何回、いや何十回イカされただろう。



なのに私はまだ処女のまま。。。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

別のところに時々書いていたりしたのですが、久しぶりに。
女性が読んで感じてくれたら嬉しいな。
もちろん男性も

小説は、根も葉もある嘘ですから。
勘違いなさらぬよう。

このウラログへのコメント

  • makoto 2018年10月05日 00:51

    官能的で興奮しちゃいました!
    すごいですね!

  • るりいろ 2018年10月05日 00:55

    > おかけさん

    わーありがとう
    続きますからしばらく楽しんでください。

  • るりいろ 2018年10月05日 00:56

    > makotoさん

    官能小説ですから興奮してくれて嬉しいです。
    続きもお楽しみに(^◇^)

  • さみくらうす 2018年10月05日 03:46

    続きが楽しみですね(//∇//)

    コレを書きながら、あなたのソコはどうなっているのか、お聞きしたいです、、、

    あ、僕のウラログも読んでやって頂けたら嬉しいです(//∇//)

  • たける77 2018年10月05日 04:23

    女の子の方を自分に立場を置き換えて読んでしまったよ。
    サラリーマンの立場だと保護して更生を促しそうだ。

  • マグナム 2018年10月05日 20:51

    なかなかです。
    温かい手で触って、ペロペロと舐め上げてあげたい気持ちにさせられました。

    どういう風に描写するのか、身をもって研究し合いませんか?(笑)

  • 2018年10月05日 22:12

    あっ、硬くなった。。。
    こうして文章を紡げるのってスゴイです!

  • るりいろ 2018年10月05日 23:59

    > さみくらうすさん

    るり子と男と第三者の目線で考えながら書くし、実は一度書いた後何度も読み返して細かい構成をしているのです。
    だから性的に興奮することはあまりないかなー。

  • るりいろ 2018年10月06日 00:02

    > たける77さん

    あなたなかなかいいセンスしてる!
    セックスレスを解消できたっていうの、ちょっとわかる気がするなぁ。。。
    たける77さんのような男性を夫に選んだ奥さんは見る目があるね

  • るりいろ 2018年10月06日 00:03

    > theworldさん

    ストーリーの大筋はもう見えているので、細部を探りながら書いてます。
    って、仕事の書類作らないといけないのに~~~~

  • るりいろ 2018年10月06日 00:04

    > 絢香♪*さん

    いらっしゃいませ。
    エロスってどんなものだろうなと模索しながら書いています。
    また遊びに来て下さい^^

  • るりいろ 2018年10月06日 00:05

    > ブリリアントさん

    期待を裏切る結末にしたいなぁ^^
    また遊びに来て下さい

  • るりいろ 2018年10月06日 00:07

    > よーし!さん

    日記一日分くらいはさっと書けますが、これは5回くらいで完結する予定なので、書き切れるかどうか。
    でも頑張る!
    また読みに来て下さいね^^

  • るりいろ 2018年10月06日 00:10

    > マグナムさん

    マグナムさんをその気にできたなんて光栄です。
    描写のための研究!ものは言い様ですね^^
    研究好きですけど!笑

  • のりすけ 2018年10月06日 00:42

    興奮させていただきました

    処女の少女の、かがれていないオマンコもいいかな


    でも、この歳になった私は、るりいろさんの、色々経験したオマンコにひかれています

  • るりいろ 2018年10月06日 00:47

    > のりすけさん

    のりすけさんに読んでほしくて書いたんですよ。
    興奮していただいて光栄です^^
    私は経験しているのかな?以外とそんなに使ってなかったりして?

  • るりいろ 2018年10月06日 00:54

    > 晶さん

    ありがとうございます。
    着想、大まかな展開、結末は結構ぱっと浮かぶのですが、物語の構成を作っていくのは難しいですね。疲れます。
    表現も同じ言葉を使わないように構成しますし。って真面目か!

  • 与那国島 2018年10月06日 01:06

    るり子の官能…… その一完読…… これから風呂入って 反芻しよ♪ その二は今夜に!

  • るりいろ 2018年10月06日 01:11

    > 与那国島さん

    面白かったですか?
    また読んでくれるとうれしいです^^

  • ひろ 2018年10月10日 17:35

    男は口に氷を含み。。
    体の奥から溢れ出る液体は熱く感じられ。。

    この描写が凄く感じちゃうし、股間が疼いちゃいますね
    ナインハーフごっこ。。知ってますかw

  • 風間 真 2018年10月10日 21:35

    文章がとてもお上手ですね。物書きさんの仕事をされているのでしょうか?・・・とても勉強になりました。

    つづきも含めて、またゆっくり読ませて頂きますね

  • るりいろ 2018年10月11日 00:03

    > ひろさん

    感じてくれてありがとう^^
    直截的なのも興奮するけど、状況を想像させるのもいいかなーって。
    ナインハーフ懐かしいね。そういえばあれも氷だったわねー

  • るりいろ 2018年10月11日 00:05

    > 風間 真さん

    うわー
    ありがとう!本当に嬉しい。
    好きで書いているだけなのですが、まとまったものを書くのはこれが初めてで。
    他のも読んで下さったら嬉しいです^^

  • コトレッタ・ミラネーゼ 2018年10月29日 21:44

    ジャックナイフのような切れ味のある表現ですね。
    人は、嘘…と言いつつ本当のことを言い、
    本当…と言いながら嘘をつく。
    その法則性に則るならば…
    これは…

  • るりいろ 2018年10月30日 15:35

    > 石川五右衛門さん

    読んでいただき光栄です。
    硬質な文体が好きなので、ジャックナイフというのは褒め言葉と取らせていただきますね(^^)
    小説は根も葉もある嘘。
    だから面白い

  • コトレッタ・ミラネーゼ 2018年10月30日 19:54

    どんな根?
    どんな葉?
    事実を虚構のように思わせるのも…
    虚構を事実のように思わせるのも…
    どちらも文才のなせること…

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