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11th Kosugi Part 19

2016年09月23日 19:16

11th   Kosugi  Part  19

ようやく、
ようやく、
少なくとも見かけは清潔な
シーツが白く光るベッドにようやく到着した。

さすがに体力の消耗はすさまじく
二人とも全裸で抱き合うが
キスを交わすぐらいで、それ以上は進まず
そのまま気を失うように
眠りに引きずり込まれてゆく。
もとより、この狂気に歯止めをかける気はないから
目覚めてあとの行為への期待が
かすかに意識に残った。
互いに泥のように寝込んでいたらしく
目覚めたらもう十二時を回っていた。
ホテル駐車場で激しい恥戯にふけった後
部屋に入ったのが七時ごろ。
ねばつくような前戯を繰り返しては
淫語をわめきながら
二時間はもだえあっていたから
実に三時間近く寝ていたことになる。
おかげで体力はかなり回復し、
新たな欲望がまた沸々とわきあがってきている。
灯りはこうこうとつけたまま。
身体を交叉する姿勢から何のためらいもなく
互いの性器を舐めあうのが再開の合図。

そして…
本当に長いこのファイナルセッション
終幕が近いことを双方とも承知しているのだ。
だから…
突き上げるような疼きが沸き起こり
欲望は強く、途切れがなかった。
それは女も同じらしく
こちらの顔にざくろのように口を広げた性器
強く推しつけてくる。
最近では射精を無理に押さえ込めば
それでもう復帰すらしなくなったが
この頃はまだ抑制が可能だった。
もっともなんども射精できる方ではなかったので
快感を先延ばし
先延ばしして
最後に射精で果てるのが
パターンでもあった。
だが、いろいろな女との情交
最後の逢瀬の時はいつでもそうなのだが
このパターンが崩れる。
射精を先延ばしするのは変わらないのだが
回復が異常に早い場合がある。
この時もそうだった。
性器を舐め始めただけで
佇立が即座に大きく硬くなる。
わざとらしくセットされた大きな鏡に
のた打ち回る白い裸体を映し
さらに脚を垂直90度に大きく両手で開げて
自らがしゃぶりつくさまを鑑賞する。
フレッシュピンクの狭間を
唾液をたたえたサーモンピンクの舌が
チョロチョロと渡り歩く。
なんども繰り返してきた行為なのに
また、新しい快感を呼ぶのか
ヒクヒクと収縮しだす
おまんこ」という名の卑猥な花弁。

男だけがこの光景を楽しんでいたのが
気に入らないらしく
交叉する身体の角度を変えて
かなり無理な姿勢をとりながら
首を伸ばして鏡を覗き込む。
「見るの。見るの。舐められてるとこ。」
「いつも見てるでしょう。」
「でもみたい。もっとスケベになめてええ。」
明るい照明に照らされた卑猥な口腔性交光景
びちゃびちゃ
びしゃびしゃ
ちゅうちゅう
じゅるじゅる
という淫猥な音が加わると
一挙に部屋中に妖しさが漂う。
「ねえ見て。まんこ見て。ひくついてるよ。」
ペニスをしゃぶるのをやめて見入る瞳が
キラキラ、というよりむしろギラギラと光りだす。
そして、すっと細くなる。
何度もの性交でわかったアクメへの前奏。
この目つきをする時、
きまってこの女は頂点への速度を加速する。
愛液が量を劇的に増し
回転させる舌の回りが急速に潤いだす。
そしてつーと糸を引いて
白いシーツの上に卑猥な模様を描く。
その次に来るのは
舌を締め付ける強い力。
そして淫語をわめき散らしながらのしばしの失神。
身体をつないではいないのに
まさにこの道筋をたどった。

もはや、こちらへの奉仕は忘れ去り
こちらからの貢献ばかりを求めだしている。
「舐めて!」
「吸って!」
「しゃぶって!」
「咬んで!」
「噛みついて!」
「そうよ、もっともっと。お口でイかして。」
「呑んで。呑んで。おつゆ飲んでよおお。」
その言葉どおりにしとどに噴出すと
風呂場での淫行で濡れたためか汗なのか
黒く光る長い髪をゆすって
激しく首をふりながら
今日何度目かの絶頂に達する。
「うわあイくうう。まんこいいいいいい。」
閉じたドアをつきやぶるような
ものすごい絶叫とともに
全身を震わせながら登りつめて
やがて、がっくりと崩れおりた。

だが、これが単なる入り口にしか過ぎないのは
すでにわかっているから
萎えないように自らの佇立をしごきながら
不死鳥のようにまた求めだすのをじっと待つ。
自らが蹂躙した
淫乱な女の若く美しい曲線を鑑賞する。

登りつめた女のなんという美しさ。
性に狂う女のなんという魅力。

数分後、やはり女はもぞもぞと動きだし
行為の継続をせがみだした。
再開する果てのない行為。
この後、ベッドの上で
まんこ」と「ちんぼこ」の言葉がとびだす
激しい情交をえんえんと続けるのだが、
最後の最後に
ラブホテル廊下での露出性交に至るとは
このときは思ってもみなかった…

(続く)

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