- 名前
- ブルーローズ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 千葉
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趣味は読書、「二十日鼠と人間」
2016年07月16日 01:44
新潮文庫のスタインベックのこの作品を読んだのは、去年の今頃より、少し前。新潮文庫の「夏の100冊」は始まっていたが、まだ暑くはなかった。
そして、少し前に、ゲイリーシニーズが監督したリメイク版のDVDを見て、今度モノクロのオリジナル版を見た。
モノクロの方には、「ロッキー」のバージェスメレディスが出ていた。
やはり、発表当時に近いオリジナル版の方が良いように思う。
この作品には、人生の残酷な一面が描かれていて、終わり方は悲惨なのだが、僕は勝手に違う解釈をしている。
原作でも映画でも、小男の主人公は精薄な大男の相棒に、「お前がいなけりゃ、一人で楽に暮らせる」と話す。
作品のラストで主人公は自らの手で、相棒の命を奪ってしまう。ここで話が終わるので、悲惨なままなのだが、これから主人公は厄介な相棒から解放されて、自分一人のために、稼ぐことが出来るのだ。もちろん、相棒を殺したという心の傷は、一生抱えて行かなければならないのだが。
考え方によっては、ハッピーエンドを含んだ終わり方かもしれない。
小説としては短いものだが、この中に、当時のアメリカの人種差別、男女差別、精神薄弱者への差別、弱肉強食など、様々な問題が描かれているがこれが日常的だったのだろう。
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