趣味は読書、適

子供の頃、歯磨き粉を歯ブラシにいっぱいに着けて歯を磨いていたら、母にもったいないと叱られた。テレビのCMで見た通りにやって、怒られたのだ。
実際、歯ブラシの半分くらい歯磨き粉を着ければ、歯を磨くには充分である。
ケチというのとは別に、多くの物事には適量がある。
市販の風邪薬なども、多く飲んだからと言って効き目が何倍にもなる訳ではない。卑近な例では、ボディーシャンプーの量を少し減らした。具体的には、3回のプッシュを2回にしたのだが、それで充分である。
最近、生きるとは、この適量を求めて生きることではないかと、思えて来た。
孔子は「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言ったが、これは本当に言い得て妙だと思う。
何でも中庸が良いというのではなく、それぞれに「ちょうど良い、加減」があるのだろう。
それを見つけるのは、難しいが面白いのでは。