- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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皺
2013年08月16日 05:29
皆様、ええお盆を過ごされましたでしょうか。
わしはまあ、忘れ難い位ディープな数日間を過ごさせてもらいました。有難いことです。
皆様、時々しか会えない親族や友人の顔を見て、ああ歳を取らはったな、と感じることが多いのは同じでしょう。
そしてそう感じるのと同じだけ、自分も歳を取っている。
皺の数だけ時間が流れた、と感じます。
誰にも逆らえない時間の流れ。
中国の歴代の皇帝は、権勢を誇った時期、不老不死の秘薬を求め、色んなものを試していた、と記録にありますな。
それこそ、水銀を飲むような真似まで試した皇帝がいた、ということです。
それが長寿につながる、と信じていた訳ですからね。現代の知識を持ってすれば、恐ろしいとしか思えませんが。
我が国の歴史を振り返っても、不老不死の秘薬を求めて…という話は不学なわしは存じませんが、権力者が一族の隆盛を永続させるべく色々と謀った跡は歴史に暇がありませんな。
一つの例が、金閣寺でしょう。
当時権力の絶頂にあった足利尊氏が作らせた(正確には孫の義満ですか?)美しい寺院には、足利家がどれだけ力があったかを示す証拠がそこかしこに溢れています。
彼が天皇になりたがったことは良く知られていますが、天下を取った彼にしてみれば、皇室という存在が自分の上にあることに我慢がならなかったのでしょう。
金閣寺の池には、日本列島の形に人工の島が配置されています。それを上から眺めて、自分がその頂点にあることを形として確認し悦に入った、ということです。
並ぶものがない権力を持ってしまうと、時間の流れにさえ逆らえる、という錯覚を持ってしまうのが人間の性なんでしょうか。
諸行無常という仏教の教えはその点を強く戒めるものであり、やからこそ日本人に受け入れられたのかも知れませんね。
鏡で見る度に増えている自分の顔の皺を眺めながら、そんなことを考えた今年の盆でした。
残暑はまだまだ続きます。皆様、どうかご自愛を。
このウラログへのコメント
> あまいさん
成る程…それは言い得て妙。「老いらくの恋」という言葉もあるしね。
そうするとこれからはディジタル機器がある程度使えないと恋も出来ない、ということか…
世知辛いねえ。
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