再会

やばいな・・・とは思っていたけど

案の定　風邪をひいてしまった

予定していた外出も取り止め

寒気と気だるさのなかでうつつをさまよっていた


眠りと覚醒の狭間

夢と現実の狭間

潜在意識と顕在意識の狭間

そこには意識の出入り口がある


コントロールとはほど遠いが

わずかに意思を持ってさまようことの出来る限界の境

そこに出入り口がある


意識は身体を離れ　次元のちがうところへ漂いはじめる


誰かの意識とリンクしたのか

古い屋敷に入り込んだ


よく知っている初対面の女性と

初めて交わす言葉で　いつもの日常会話が進む

魂では親しい

しかし現代の自分は知らない女性


愛し合い支え合っている

当たり前のように抱き合い

当たり前のように慈しみ合い

当たり前のように助け合う


普段の心に恐怖があるからか

いつしか二人は苦難と対峙している

それを乗り越え

再び穏やかな部屋で愛し合う


彼女の魂に別れを告げ

気だるさの檻に戻る

すこし汗ばんだ身体は

寒気を手放していた


今は忘れてしまった　かの懐かしい女性の愛に感謝する

同じだけ愛を与えられていたらいいけど・・・・・・