（ｵﾓｴの続き）裁判傍聴記☆殺人未遂・・・疑問。なぜ被害者ばかりが悲しい思いを？

裁判長：「証人は、もし、執行猶予という刑が出た場合、それは不服と思われるのですね？それは被告が真摯に反省していないと思われるからですか？」

証人：「反省しているかどうか？被告の腹の中を見れない私から確実な事は言えません。
それは私には分からないことです。しかし、執行猶予で放免になって、被告がまだ誰かにあんな事したら・・・と考えると恐ろしいです。もう誰にも恐ろしい思いをしてほしくない、もうどこの家族にも傷ついてほしくない。被告が『あの日の事はよく覚えていない』は逃げ口上だと思います。現に精神鑑定結果は異常なしと出ている。では、精神に異常があったら許すのか？と問われたらそれもまた許しませんが、、、私、あの、何を言ってるのか自分でもよくわかっていないですが、とにかく悪い者勝ちにはしないでほしい」

「私達、家族はもう事件前の状態ではありません。起こってしまった事で深い傷を負いました。心の傷です。よく加害者の人権と言いますが、では被害者の人権はどうなるのでしょうか？被告を初犯だから執行猶予というのでなく実刑にしてほしいです。自分のした事がどういう事かしっかりとわかってもらいたいです」

裁判長：「わかりました。証人としては、許す気はなく有罪判決を下してほしいという事ですね。」

証人：「はい。そうです」

裁判長：「では最後に、証人から今日何か言っておきたいことがあればどうぞ」

証人：「世間ではよく“加害者の人権”と言いますが、では被害者の人権はどうなるのでしょうか？と疑問に思います。加害者は人権に乗っ取り弁護士をつけてもらってアドヴァイスされて擁護されます。しかし被害者は何のケアもなしです。大阪まで来る運賃も滞在費もすべて自分持ち、妻は精神科に通院してますが、全額我が家の負担です。被害者はやられ損ですか？どうして加害者ばかりが優遇され、被害者はひどい目にばかり合わないといけないのか？それも疑問です。その疑問は我が家に起こったこの件だけでなく、すべての被害者に当てはまると思います」

裁判長：「わかりました。経費その他の件についてもやがて民事で争点となります。弁護士、何か証人に話しておきたい事は？」

弁護士：「証人。率直に言っていただきたいですが、被告が憎いですか？そして怖いですか？」

証人：「事件直後より少しは落ち着きましたが、やはり今でも非常に憎いです。そして非常に怖いです。人間のなかにはこういう人もいるのかと思うと、理屈抜きに恐ろしいです」

-閉廷-