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「生きている」という実感って?

2012年01月28日 23:25

「生きている」という実感って?

度重なる地震や異常な寒波  異常ともいえる通貨高・・日本は一体、今試練の時なんでしょうか? 


とか何だか格好付けて書き出してしまいました (苦笑


何しろ本日は仕事で躓いたり、たまーに訪れるオトコのBLUE DAY と諦めて

軽くアップルトンのロックでも飲んでふて寝しようと思ったのですが


こういう時に聴きたくなる曲があるのです でもかなりディープな曲なのでそのエネルギーをついこちらにお裾分けしておこうかと思った次第で・・・



シェーンベルグという方の「浄められた夜」


とても美しい弦楽6重奏で、もちろん歌詞は無いのですが


この曲が作られた背景にはリヒャルト・デーメルという方の「女と世界」という詩篇の中の同名の詩がモチーフになっています

詩の内容は  (以下訳:新田 誠吾※一部改編


冬枯れの月夜、森のけものみちを二人の男女が歩いている

雲ひとつ無い夜空に浮かぶ月光は樫の木々の梢を明らかにしている


歩きながら女は言う

お腹の子は貴方の子ではないの 

わたしは貴方に迷惑をかけようとしています

取り返しのつかない過ちを犯してしまったのです

私には幸せというものがあるとは思えなかった

それでも生きがいを見つけ、母親の喜びや務めを
味わってみたかった

そうして行きずりの男に抱いてもらったのです

今思えばぞっとするが

恐ろしいことにその時は喜びさえ覚えたのです

私は身ごもり

そしていまあなたに出会った


人生の報いを受けたのです



女の足取りは重い

見上げると、月が付いてくる

女の暗いまなざしは、月明かりに呑まれる


男の声がする


出来た子どもを心の重荷にするな

ほら、夜空がこんなに輝いている

何もかも包み込む輝きだ

君は冷たい海を僕と彷徨っているが

君の温もりを僕は感じ

君も僕の温もりを感じている

その気持ちがお腹の子を浄めてくれる

どうか僕の子として産んでほしい

君は僕の心を照らしてくれた

君しか考えられなくなった

男は身重の腰に手を回す

二人の息がキスを交わす

二人は澄みきった月明かりの夜を歩く




生きている、という強い実感を伴う経験は、凡人であるぼくにとって日常生活ではそうそう無いもので


愛を伴うセックス 仕事での自己実現の瞬間  異国での強い体験・・? 


オトコのぼくからするとその位なのかな、と思っている時に

リアルに自分の欲望に向き合ったこの女性が描かれたこの詩を読み

この曲を聴くたびに しみじみと苦いお酒を味わうのでした

このウラログへのコメント

  • ゆきえ♪ 2012年01月29日 00:50

    聖書の中のマリア&ヨゼフのお話を連想します

    痛いとか 辛いとかも 一つの生きてる実感かも・・・☆

  • ハレイワビーチ 2012年01月29日 01:03

    ゆきえさん・・デーメルはその逸話を題材にしたようです 聖書は奥深いデスネ 今を生きるぼくも全く共感するくらいですから

  • ゆきえ♪ 2012年01月31日 00:30

    そうなんですか 聖書・・・いつか完読したいけど 登場人物多すぎて
    読むの大変ですよネ~~

  • ハレイワビーチ 2012年02月02日 00:11

    ゆきえさん、ぼくも旧約読もうとして挫折してます(苦笑)

    結構おもしろそうなんだけどね…

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