電車ライダー

数日間都内で仕事。当然、移動は電車が主やった。


山手線、京浜東北線、中央線…そして私鉄を利用したけど、混雑時でなければ車内で人物観察に興じたわし。


で、感じたこと。


車内で化粧する女性は論外としても、見ていて好感を抱く、というか感心させられる女性は少ない。


このおっさんがそう思わせられるのは、耳に開けたピアスの穴の数を競ったり、顔に塗ったファンデーションの層の厚さを自慢した気な若過ぎる女性達では勿論ない。



いずれもファッションには適度に気を使い、妥当なメークをして尚、派手でなく押し付けがましくもなく、見る側にそう、「好感を抱かせる」雰囲気の人。


身に着けているものが特に高価、な訳ではない。


そう、「気遣い」の末に完成したファッション、と感じさせる女性。




何が彼女達にそうした「オーラ」を与えてるのか、としばし沈思…


して思ったこと。



彼女達の秘密は、恐らく「余裕」。




彼女達は身に着けるものも、メークも、


恐らく周りの人にどう見えるか、


不快感を与えないか、周囲から浮き立たないか。



そうしたことまで考え、



その上で自己主張をし、


自分の美しさを引き立てる選択をしてはる。




その余裕が、オーラを産んでいるのではないか、と。





いや、そう思わせられる女性、多くありません。



というより希少価値です。




この数日間で思い出せる女性はほんの数人。




そして、更に大切な要素は、そう、





「表情」。





しかめっ面、今にも死にそうな顔、「私は不機嫌なのよ文句ある?」と言いたげな顔。




これらが魅力的に見える筈がありません。



喩え石原さとみがやっても、見ている方が不愉快になる。




わしを感心させた彼女達は、



微かに微笑んだその表情が、


すべてを受け止める菩薩のようでもあり、


且つ好奇心旺盛な子猫のような目をしていました。




わしはその表情まで含めて、


大切なのは「余裕」なのではないか、と愚察する訳です。




皆さんも是非、余裕を忘れず、


自らの美しさを際立たせるファッションを、



そして何よりも、周囲に不快感を抱かせない表情を。






と、わしが偉そうに言える身分な訳はないんやけど。






わしも真田 広之のような、



深みのある、味のあるおっさんになれるやろか…




そう、余裕を忘れないおっさん。




皆様ええ週末を。