【魔法少女っ×妹ラブ！】最近興奮しちゃった出来事

最近「魔法少女っ」の読者が増えたことかな。

本編。

彼女は新進気鋭ちゃん。駆け出しの新人女優だ。そんな彼女に初めての大役が廻って来た。一年もの作品中盤から参加する、主人公のライバル役である。
脚本と演出から彼女につきつけられた注文は短い。
「おっとりしてて、実は腹黒い」
この役づくりに悩んだのだが、ひょんな事からそのイメージに合致する女性に出会いを果たす。
「師匠と呼ばせてください！」

朝。
起きた～。いい匂いするなぁ。今日は父さんか妹が食事作ってるのかな。
「あらあら、おはよう～。今日もいい天気よね～」
……お前は誰だっ！
「あらあら。わたしよ～。お母さんよ～」
嘘こけっ。母さんは料理が不器用だ！そんな見た目に凝ったの作れんよっ。
「まあまあ、見破られちゃったわね～」
本物きたー。
「まだまだ演技力足りないっす」
かつらを脱いだ偽母さん。
母さん、また変なの拾ったんかい。
「あらあら。またって、前回アイドルちゃん拾ったのはあなたじゃない～」
まぁ、そうだけど。
それにしても演技力って今度は劇団とかかい。演劇ネタは最近間に合ってるよ(笑)。
「舞台ではなくテレビ映画方面っす」
見たことないなぁ～。
「まあまあ、息子はあまりテレビ見ないひとだからぁ～」
「いや、おかまいなく師匠！私、駆け出しなものでまだまともな役もらえてないっす」
「つまり、今悩んでるのがはじめての大役なのね。光栄だわ～」
母さんしたたかなところあるから、今の言葉は自信にして良いと思うよ。
「うっす。頑張るっす」
再びかつらを被って偽母さんになる新進気鋭ちゃん。
「というわけでしばらくウチに住み込みさせるわぁ。母さんだと思って仲良くしてね」
ごくり。
つまり何だ。新進気鋭ちゃんを母さんと誤解するくらいになれば合格ってわけか。
なんかまた面倒な事になりそうだなぁ……。
「おはようなのだっ！すごい！母さん分身の術なのだっ！わたしが寝惚けているのだっ。顔洗って出直すのだ」
「あらあら。今のが妹？」
そうだよ。あなたの娘だよ。
「でも認められるように頑張るっす。じゃなくてかしら」
まだまだだな、偽母さん。

続く！