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3/27の官能小説です

2011年03月27日 20:13

今日はこんな話です。

  ●行きつけのバーで


  「LA行きが早まりました」
  電話越しの武人は静かにつぶやき
  話したいから会いたいと言った。

  翌日、行きつけのバーで待ち合わせた。
  先に着いていた武人が、
  落ち着きなくタバコを吸っている。
  武人は翔子を見ると、いたずらを見つかった子供のように
  急いでタバコをもみ消した。

  「消さなくてもいいのに。もしかして未成年?」
  翔子がちゃかすと、武人はむっとした。
  「子供扱いするなよ…」
  そして武人は言った。
  「LAについてきて欲しい。正式に恋人になろう」
  「一つめの件は、今は無理…でも、二つめの件はOK」

  ●逞しい手のひらで…

  武人は家に入った途端、玄関口から翔子を求めてきた。
  我慢の限界を超えた23歳の肉欲は、
  想像をはるかにしのぎ荒々しかった。

  初めて触れる彼の唇は柔らかく瑞々しかったが、
  感触を味わう間もなく、
 彼の舌は翔子の唇をこじあけ狭い口内を雄々しく支配した。
  翔子も負けじと彼の舌を自分の舌で絡めとる。
  湧きあがる互いの唾液の混じり合う音が、隠微に響く。

  ブラウスボタンを、もどかしそうにはずす武人。
  「暗く…」
  「嫌だ。翔子のすべてを目に焼きつけるんだ!」
  ホックをはずす間も惜しみ、
  武人はブラジャーの下に手を入れてきた。
  翔子弾力のある胸は、
  武人の骨ばった逞しい手のひらでぐいぐい揉まれた。
  「全部見せて…」
  武人が下着をはずしにかかる。

  いつの間にか翔子の華奢な体は、すっぽり武人に包まれていた。
  翔子の柔らかい太腿を押し広げ、
  唇を秘部に押しつける武人。
  さらに彼の舌先は敏感な蕾を器用にころがし、
  分け目の間にも侵入してしつこいほど愛撫した。

  翔子があまりの快感に頭が真っ白になりかけた時、
  武人はたぎった自身を深くゆっくりと挿入してきた。
  突き上げる彼の情熱呼応して、
  翔子は切ない声を上げながら何度も昇りつめた。

  ●女の自信

  一ヵ月後、武人は旅立った。

  たいてい二人はウェブカメラで連絡を取り合った。
  「翔子、若返った?」
  カメラ越しに武人が言う。
  翔子は、極上の笑顔を武人に返した。

 実は翔子は、化粧品ボディケア用品を一新したのである。
  美容効果があり、
  さらに男性の欲望をそそるという魔法のような商品。
  翔子には、これまで以上に男が寄ってきた。
  武人に愛されるための努力が、
  翔子に女の自信を取り戻させたのである。
  もちろん、すべては武人のため…。
  だけど…彼に自分を届けられない不満を
  うっかり近場で発散してしまったら?
  ふとそんな思いがよぎる時、
  翔子は首を横にふってイケナイ妄想を追い払った。

 いかがでしたか。

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