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久しぶりに小説です。
2011年03月22日 23:56
官能小説3:『仕事一筋』 第2話
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●歳を忘れるほどの…
はるかに年下というだけでなく部下である武人は、
本来なら確実に恋愛対象外だ。
しかし、意外なほど翔子は武人にときめいた。
仕事では頼りない面もややあったが、
デートプランの仕切りはすべてやってくれるし、
翔子の財布もあてにせず自分で賄ってくれる。
また、彼は時々自宅に翔子を招き、
翔子の好きな白ワインに合うパスタやカルパッチョなどを
ふるまってくれることもあった。
翔子が酔っぱらうと、武人はもっぱら愚痴の聞き役にまわり、
優しく肩を抱いてくれた。
●彼の全てに欲情して…
武人の筋肉質で筋張った長い腕が腰にまわされると、
翔子は女として恥ずかしいほど疼いた。
背中にまわされた彼の指先が、翔子のブラウスの下から
さりげなくすべり込み、素肌を優しく撫でまわす。
ぞくぞくっと、過敏になった皮膚に興奮が走る。
彼の胸元からは、たける欲望をひた隠しているような
ほんのり甘酸っぱい香りがした。
その匂いが鼻孔をくすぐるたび、
このまま身をゆだねたいという衝動にかられ、
下着にじんわり熱い液が染み入るのがわかる。
さらに彼の大きめで厚みのある口を間近で見ていると、
若々しく旺盛な性欲を連想し
身もだえするほど彼が欲しくなった。
この唇に口をふさがれたら、
私は気が遠くなるほど彼を愛してしまう。
肉厚な唇と舌で私の敏感な部分を愛撫されたら、
きっとそれだけで昇天してしまう。
武人のシャープなあごのラインもまた、
セクシーさを際立たせていた。
その端正な顔立ちは、彼の精悍で
エロティックな肉体と連動しているに違いない。
かたい胸板に耳を寄せると、力強い鼓動が聞こえる。
翔子への欲望を必死で抑えながらも興奮しているのだ。
翔子は一度だけ、偶然に武人の股のあたりに
手が触れてしまったことがある。
驚くほどにたぎっていることは、
服の上からでも容易に察せられた。
●伝えたい想い
しかし武人はそんなにまでして耐えながら、
翔子にそれ以上の関係を求めなかった。
そんな「バカ」がつくほどの誠実さに、
翔子のかたくなだった心はみるみるうちに溶けていった。
武人のLA行きは、2カ月後。
仕事上での関係は、終わりの時期を迎えている。
では、男女としては?
一人になると「武人について行きたい」という思いがこみあげた。
武人の真っ直ぐで黒い瞳、自分を包み込む汗ばんだたくましい腕…。
目を閉じると、魅力的な武人ばかりが浮かぶ。
気持ちを伝えたい!
…そう決心した時、携帯電話が突然鳴り始めた。
武人からだった
------------------------続く----------------------------
続きます。
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