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『遠距離恋愛』  第3話

2011年03月11日 00:06

あの話しの続きです。

  ●再会の日

  待ちに待った再会の日。
  誠二は今日、都内のシティホテルスイート
  待ち合わせ場所に指定してきた。

  私は今日のために、シフォン素材のブラウスを新しく購入した。
  色はオフホワイト
  紺色のミディアム丈のパンツと、
  ベージュストラップサンダルを合わせてみた。
  初夏らしいコーディネートに我ながら満足。

  ホテルに着くと、まずフロント階の化粧室に入った。
 香りつきのリップグロスを塗り、ぽってりとした唇を作る。
  髪には、艶の出るヘアパフュームをスプレー。
  私は、鏡の中の高揚した顔を見ながら色っぽい宴に思いを馳せた。

  「ようこそ、お姫様
  誠二がシャンパン片手に出迎えてくれた。
  「お招きありがとう」
  誠二は何も言わずじっと私を見ている。
  「何?」
  「あんまりキレイだから、ビックリして。
  僕の彼女が、こんなに魅力的な女性だったってことに
  あらためて気づいたよ。どぎまぎしちゃうな…」
  「惚れなおした?」
 「うん…」

  ●快感が込み上げ…

  シャンパンを全部飲み終えないうちに、
  誠二は私を両腕で抱えてベッドへ運ぶ。

  「あ…まだシャンパン残ってたのに…」
  「早く唯に触れたかったんだ」
  強引に唇をふさぐ誠二。
  彼の手が自然と私の胸元をまさぐる。
  薄手のシフォンのすべらかな感触が心地いい。
  「このブラウス、似合ってるね。
  あやうく透けそうなところも男心をくすぐる」
 ブラウスボタンを一つ一つゆっくりとはずしていく誠二。

  「約束憶えてる?」
  誠二が耳元で囁く。
  いつの間に用意したのか、彼の手には
  可愛らしいベビーピンクローターが握られている。
  ウーン…という静かな振動音が聞こえたと思った瞬間、
  私の体に電流が走った。

  誠二が私の乳首ローターあてたのである。
  「ああ…」
  快感が込み上げ、もだえずにはいられない。
  誠二は私の衣服を全部はぎとってしまうと、
  ファーのついた手錠で私を後ろ手に拘束した。

  ●魂のつながり

  無防備すぎる格好に、
  恥ずかしさでいっぱいになり目を閉じる。
  ドキドキしていると、胸のあたりにヌルッとした冷たい感触が走る。
  「きゃっ」
  「しーっ…じっとしてて」
  ヌルヌルしたローションの感触が胸や腹、太ももに広がる。
  誠二が私を胸元まで抱き寄せ、
  生温かい肌と肌でローションをはさんで触れ合う。
  テロテロとした淫猥な輝きを放ちながら絡み合う男と女

  誠二の舌が私の体を這う。
  同時に、ローターが私の小さな蕾を刺激する。
  抵抗ができず、されるがままの私…。
  「ダメ…。先にイッちゃいそう…」
  「我慢して…」
  乳首を吸う唇、太ももや尻をまさぐる大きな手、
  ローションの感触、秘部を責め続けるローター…。
  頭が真っ白になり、どうにかなりそうだ。
  その瞬間、いきなり誠二が入ってきた。

  拘束された私を抱えるようにして、
  グイグイ腰を押しつける誠二。
  濡れそぼった泉の中にすっぽりとおさまった誠二自身は、
  固くいきり立ち、奥へと深く分け入ってくる。
  「ああ…」
  高まる興奮の中で、いつのまにか拘束をとかれている。
  それから私達は、今までしたことのないような
  あらゆる体位で絡み合った。
  私は数えきれないほどの絶頂を味わった。

  人生の中で、こんなに誰かと「つながり」を感じたのは初めてだ。
  それは心や体という境目のない、
  言わば「魂のつながり」だった。

  私は誰より誠二を愛し、誠二にとって私は唯一の女。
  そんなシンプルな事実こそが、この世の奇跡だ。
  今、私の横で誠二が静かな寝息を立てている。
  私はといえば、今宵があまりに幸せ過ぎて
  なかなか眠れそうになかった。

 いかがでしたでしょうか。

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