【妹ラブ！】明後日のアイドルはチミだ！

「大変なのだっ！」むぎゅ～。
どうしたんだ。妹。
「わたしの部屋に…アイドルちゃんがいるのだっ！すごいのだっ！サインを貰いたいのだっ」
そういえば行き倒れの女の子を助けて、妹の部屋で着替えさせたんだった。
僕は芸能界に疎いので、その女の子がテレビで人気なアイドルちゃんだとは知らず。
無礼を知らずにすいません、ごろうこうさま～！
色紙とペンを持って妹の部屋へ向かう。
「きゃあ！」
不可抗力パターンな展開になる、かと思えば、アイドルちゃんはバスタオルをひらひらさせてニコニコ。
「旅の隠居として接してくれた君に感謝だよ」
サインに快く応じ、暖かい握手をくれた。
「良かったら、これからもお友達してくんないかな？」

……
「へっくし！」
「くしゅん！」
「…いやな予感がしますわ…」
「…なによ。別にアイツに誰が近づいたって知らないわよ…」

ちゃんちゃんちゃ～ん♪(←いばらぎこうもん)