- 名前
- 純
- 性別
- ♂
- 年齢
- 63歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 人生の最後のパートナーになるであろう方を募集しています。 体型とすればグラマーの方が...
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優しい彼
2011年01月13日 23:13
こんな話です。
●毎日でもいつでも会いたい…
突然だった。
珍しく仕事が早く終わって、
着替えながら携帯を見ると彼からメールが来ていた。
「仕事早く終わりそうやけどメシ行くか?」
仕事でくたくたに疲れてはいたはずなのに
このメールで私は一気に元気を取り戻した。
彼とは付き合って、もう6年になる。
ちょっとヌケているところもあるけど、
いつでもその笑顔で癒される。
ケンカは1度もしたことがない。
毎日でもいつでも会いたい…。
駅に着くと彼はもう待っていて、
私が助手席に座ると軽いキスをしてくれた。
「お疲れさん。疲れてないか?」
彼の優しさが私を元気にする。
私たちは散歩がてら少し遠くのレストランに行った。
沈黙…。
彼が私をチラッと見てから静かに言葉を発した。
「転勤になった。」
私をじっと見つめる。
泣きたい、でも押さえなきゃ。
「いつから?」
10日後……。
●距離が離れるだけ
「そんな、10日後!?なんでもっと早く言ってくれないの!」
「ごめんな。
そのうち俺にも辞令でると思ってたけど
こんな急にくると思ってへんくて…」
本当に驚いた。
彼の目を見たら泣いてしまいそうで
私はグラスを見つめた。
今でも10日会えないだけで泣きたくなるのに…。
「ビックリした。亮ちゃんは大丈夫?」
「俺は大丈夫やで。でもお前に言うのが辛かった」
私は笑ってみせた。
私たちはもう一杯ずつ頼み、
食事をしながらどんな部屋にするか言い合った。
距離が離れるだけ。
そんなに悲観的になるようなことじゃない、という風に。
春前の冷たい風が吹いて思わず繋いだ手に力が入る。
握り返してくれた彼の手は大きくてあたたかい。
「ホテル行こうか?」
私は頷いた。
●繋がりたい
部屋に入ると、私はジャケットを脱ぎ、
ベッドの真ん中に座って彼に抱き締めてもらうのを待った。
彼は後ろから私を抱え込むように抱き締めた。
スーツを脱いだ彼のあたたかさが伝わってくる。
思わず私は彼の胸に顔をうずめた。
彼の手が私の髪を撫でる。そして私は泣いた。
自分でも大袈裟だと思うけれど、
涙が止まらなくなるほど私にとって彼の転勤は大きかった。
「ずっと好きでいてくれる?」
彼は私を抱く腕に力を入れた。
「当たり前やろ?
遠くになっても俺たちは何にも変わらへんやろ?
何の心配もせんでいいんやで。」
私は頷いた。
でも涙が止まらない。
「仕事でも悩んでるときやから
側にいてやりたかってんけどな…何でも話せよ。」
彼の言葉が嬉しかった。
「ありがとう。
亮介もよ。
何でも…嬉しいことも辛いことも全部教えてよ。」
私は彼に触れたい、と思った。
触りたい。
繋がりたい。
溶けてひとつになりたい。
体ぜんぶで彼の存在を感じたい。
私たちはゆっくりとお互いの服を脱がせ合った。
たくさんキスをした。
唇に、頬に、首筋に、胸に。
背中に手を這わせ、足を絡め、見つめ合った。
私の体はどんどん敏感になっていく。
私の指も感じやすくなった彼の体を触る。
「ね、もう繋がろう」
●距離が離れるだけ
彼は私をもう一度ぎゅっと抱き締めた。
「亮ちゃんと繋がりたいの」
私が言うと彼はそっと私の足を開き、
ゆっくりと、そして力強く私の中に彼自身を入れた。
私の体は反応して彼を受け入れる。
熱い。
彼の体温を私は体ぜんぶで感じた。
最初は優しく、キスをしながらゆっくりと腰をうごかす。
「楓…」
彼が私の名前を呼ぶ。
私は彼にしがみつく。腕を離したくない。
彼と繋がったままの私には彼の声が全身に響いて聞こえた。
「楓、ずっと一緒にいような」
その瞬間、私の頭にポン、と何かが落ちた。
「え、指輪」
「楓、今日は特別な日にしたかったんや」
彼の言葉はいつでも私を幸せにする。
ずっと一緒にいようね。
大好きよ。
如何でしたでしょうか。
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