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昔話 後篇

2011年01月10日 10:24

昔話 後篇

「抱いて、、、」

すごく驚いたが、その言葉で一気に気持ちが高ぶり、自分のモノも熱くなっている中で

 「いいよ。。。」

といいかけたそのとき、ふと頭の奥で声がした。。。

「ホンマにいいのだろうか、、、?」
「やけになっているのでは、、、?」
「Hをすることで今までの関係は壊れないのか、、、」
「すべきではない気がする、、、?」
「いや、望んでいるのだから、するべきでは、、、?」
彼女に恥をかかすのか、、、?」

いろいろな思いが脈略なく頭の中を一瞬で過ぎ去っていくのがわかった。

そんな混乱状態でおもむろに彼女のあごに人差し指と中指をあてて、顔を上げさせる。。。
そして、軽くM子の唇にキスをした、、、

驚いた彼女の顔を見て、すべてを悟った気がした、、、
そう、彼女は本当にさみしく今日はずっと誰かに傍にいてほしいだけで、本当はHなんて望んでいないんだろうと。。。

そう思いこんだ俺は

「抱いてとかそんなことを言うもんじゃない、、、そんなことしなくても俺はずっとそばにいるやん。。。」
「困った時は連絡くれたら、いつでも飛んでくるやん」
「だから、そんなことは言う必要もない。。。」

心の中で俺は「本当は抱きたいくせに、何をカッコつけてるんやろっ」って思いながらも、「そう、これでいいんだ。。。」自分に言い聞かせた、、、

それを聞いた彼女は静かにうなずいて、そのまま家まで送り、別れました。。。

その後、彼女と以前のように頻繁に連絡することはなかった。。。
その数ヵ月後に彼氏ができたことも連絡が入り、それからはこちらから連絡することはしなかった、、、


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、そんなM子も今年の9月に結婚するということで、M子から連絡をもらい、久々の再開に至ったわけです。

で、そのM子とこの出来事を思い出話のように冗談混じりで話をし、そのときの真意をちょっと聞いてみたら、M子自身も半分さみしさからやけになって、半分は本当に抱いてほしかったらしい、、、
で、実は今までそれをひきずってたらしく、結婚する前に抱いてほしくて連絡したというからこれまた驚きでした。
俺自身もどっか頭の片隅で、「なぜ、抱かなかったのか、、、」なんて妙な後悔を持っていたので、いや、むしろ本心は抱きたかったんだろうと思っていたので、

「俺も本当はM子を抱きたかった、、、」

そう伝え、居酒屋をあとにし、この日二人でホテルにいくことになったのです。。。

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