アルマーニ

一番大事なのは　愛

愛する心は人間を豊かにする

人生や仕事を切り開くパワーになる

そして　愛する相手にアピールする力になる

しかし　私自身は他人に冷ややかな態度を取ってきた

愛情が足りなかったり　無関心だったり

不満を抱いたこともある

だが　愛　より大事なものは　他にはない

私は世界一のエゴイストかもしれない

自分のことしか考えない厄介な人間だ

相手は一晩中愛し合いたくても　私は翌日を考えて　ＳＥＸを拒否する

翌日も“アルマーニ”であろうとするからだ

“アルマーニ”を忘れるのは難しい

“アルマーニ”は私の役割だからだ


「アルマーニ」（２０００年イギリス・イタリア映画）
出演：ジョルジオ・アルマーニ　ソフィア・ローレン　アーノルド・シュワルツェネッガー　リッキー・マーティン　マーティン・スコセッシ　ティナ・ターナー　エリック・クラプトン　フィル・コリンズ　ダナ・キャラン　ミシェル・ファイファー　グレン・クローズ　ロナウド　ジャン＝ポール・ゴルチエ　ジャン・レノ
監督・製作：ジュリアン・オーザンヌ


主役はジョルジオ・アルマーニという人間そのもの！

モードにおける輝かしきアルマーニの地位や功績やエンターテイメントに与えた多大なる影響については直接的に語られてはいない。。。

この作品は　世界を駆け回るアルマーニを１年間（’９９年～’００春）追跡した記録デス


【ジョルジオ・アルマーニ】
“ジョルジオは４０歳のとき　会社を設立した

彼は会社の唯一の株主で　毎週３億６千万円を稼ぎ出す

世界３３ヶ国に３４９店舗（２０００年時点）３千人の従業員を抱えている”

→１９３４年北イタリア　ピアチェンツァ生まれ

その年齢の男性にしては　完璧な体つきです！

腹部は平らで　肩幅は広く　カールした白髪が後ろに向けて櫛付けされています

そして　むらなく日焼けした肌

彼は冬でも濃紺のＴシャツで仕事に挑んでいます

時にはセレブが集まるパーティーでもＴシャツ！

しかし彼の青い瞳と幸福そのものの顔つき　そしてオーラは　着飾ったセレブに紛れても存在感は決して負けはしません

【アルマーニが成功した鍵】
“彼はシャイだ　内向的で仕事好きだ

こだわりを持っているし　周りに置くのは親しい仲間だけ

ミラノにいる時はブティックの上で暮らす　

日常生活のすべてが仕事　

これが成功した一因だ　

彼はすべてにこだわる　ボタンや袖にも

広告にもこだわる　写真や自分のイメージにもうるさい

こだわる性格　それが成功の鍵だ

ジョルジオは強烈な自我の持ち主でもある　

あの刺すような青い眼に強い意志が表れている

欲しいものは必ず手に入れる　

モーレツに働いて２０年間も休暇を取らなかった　
それが勝因だ”

→噂によるとこのヒトは社長として会社の伝票まで管理するらしい。。。

だから社員が怠けて仕事中にコーヒーなんか飲んでるるのも絶対に許せないとか

ジョルジオに見つかって即刻クビになった社員もいるとかいないとか。。。

一般にある　♪食べて歌って飲んで愛して♪って言う“イタリア人”のイメージより　ワーカホリックな“ミラネーゼ”って感じがしますワ。。。

それにしても総てがパワフル！！

「アルマーニ」のイメージ自体　ジョルジオから発されているんだね！


【アルマーニとセレブリティ】
“国際的に顔が知られるようになると社交生活も欠かせなくなる

俳優をはじめとする有名人との付き合いだ

顔ぶれはさまざま

だが正直に言うと私はピュアな付き合いが好きだ

感性の合う人間関係だ

社交のための表面的な関係じゃない

もちろん宣伝のためでもない

私はニセモノが嫌いだ

ウソはごめんだ

見せかけの真実は見たくない”

→１９８０年「アメリカン・ジゴロ」の中でリチャード・ギアに自分の服を着せることに成功しました

今までも映画の中で俳優に衣装を着せたデザイナーは多くいましたが　最初のクレジットからデザイナーの名前が出た作品はこれがお初！

その後もニック・ノルティの「四八時間」

ケヴィン・コスナー　ショーン・コネリーなど超豪華キャストのＢ級映画（笑）「アンタッチャブル」にも最初のクレジットからジョルジオの名前が出ています

それからは世界中の最も偉大な俳優たちをボランティアのモデルとして採用できるほど　アルマーニ人気は高まったのです。。。　

アカデミー賞では必ず！誰かがアルマーニ着てますよねぇ。。。

デ・ニーロ　アル・パチーノ　アンディー・ガルシアｅｔｃ　

ご愛用らしいけれど　男性にしてみると　堅気なようで堅気じゃないようなイメージで　荘厳な雰囲気すら醸し出し　シンプルかつ芸術的なラインと質感が　更に「男」を上げるような感じに見せるところが魅力なのかなぁ。。。

確かにジョルジオの服は美しい！

ちなみに前者三人の俳優　背丈そんなに高くないけれど見事に着こなしているので是非スーツの着こなし　ご参考に！

アルとデ・ニーロ主演の「ヒート」はアルがシングル　デ・ニーロがダブルをバッチシ着こなしています

ちなみにアルの時計はブルガリの「ディアゴノ　クロノ」でしたー☆

パーフェクト！！

この他にもアルマーニを着用している映画はたくさんあります。。。


【アルマーニとファッションショー】
“準備が終わってスタートの直前　モデルの髪が乱れて慌てることもある

気が散って落ち着かないモデルもいる

気も漫ろだ

もちろん叱り飛ばす

時には罵倒もする

そうやって次第に緊張感が高まっていく

キャットウォークにも緊張感が漂う

会場の空気がピーンと張り詰め　緊張が最高潮になる

失敗は許されない

スカートの揺れさえ　完璧にみせる”

→ショーの準備から本番までをずっと追っているんだけれど　これは釘付けでしたねぇ！

ジョルジオは「アルマーニ」の社長でありながら自ら会場に出向いて　照明　音楽　衣装　髪型　メイク　歩き方　総てにおいて指示を出すのです

ショーのほかにも　パリにショップをオープンするまでも追っているシーンもあるんだけれど　ここでもジョルジオは　店舗デザイン　商品レイアウト　照明の位置　パーティーでの招待客への対応　ウェイターの歩き方まで全てに目を光らせている。。。

おそらく今　現役デザイナーでここまで口を挟めるヒトって彼くらいじゃないかなぁ。。。

「お客が大いに気にいろうが　一瞬で嫌気がさそうが　これが私の世界感！！」

って言う確固たる意思がヒシヒシと伝わってきます

ここまでくると社長っていうより　総帥あるいは独裁者なんだけれど　でも　ここまで完璧に作り上げた世界が「アルマーニ」なんですよね。。。

ブランド　特にラグジュアリー系っていうのはイメージや夢で売ってる詐欺商法だとワタシは思っているから（笑）

それにみんな騙されているんです（特にニホンジン！）


【アルマーニとパンテレッリーア島の別荘】
“この島は静かな雰囲気につつまれている

考え事ができる

時の流れを考える

世の中はめまぐるしく変わっていく

しかしこの島は何ひとつ変わらない

ここで過ごすと自分の変化に気付く

階段を上がるとき　体力の衰えを感じて用心深くなる

泳ぐ距離も減りボートに乗る時間も前より少なくなる

だが　島の植物が成長しているのに気付き　前よりも美しいと感じる

なんと対照的だろう

自分は日ごとに老いていくのに島の植物は生い茂って更に美しくなるのだ

私の自慢の別荘もいつか他人に明け渡す時が来るだろう

そう思うと　とても悲しい”

→パンテッレリーア島＝イタリア　シチリア島の西　南西およそ１００劼粒ぐ茲防發ぶ火山島

おそらくイタリア半島よりアフリカ大陸のが近いと思ふ。。。

ジョルジオは毎年１ヶ月間　プール付きの６棟のバンガローが並ぶ別荘で過ごすらしいです

ちなみにシチリアのほかミラノ　パリ　ニューヨーク　サントロペに邸宅と　全長４５辰離茱奪箸鮟衢

シチリアはワタシも大好きな土地だけれど　パンテレッリーア島には行ったことありません。。。

あぁ！いつか行きたい！！！！！

美しい島で一人内省的にもなるジョルジオ。。。

それ以外でも感情的になったり　果てしない孤独感　一生ついて回るであろうプレッシャーなどありのまま語っています


この作品はジョルジオの魅力　人間性をが全て！

別にアルマーニ大好きってワケではないワタシでも感慨深いものがありました

ただ「アルマーニ」は　ジョルジオ一人に頼りすぎているっていう感じはありますね

そして　このアルマーニ帝国の後継者が居ない今　ジョルジオが歳を重ねていく度　ジョルジオは更に追い詰められていくんだろうなぁ。。。


最後に。。。

男性のファッションについて一言！

女が少しでも美しくなるために努力を惜しまないのは　そこには正当な理由があるワケですが　男性は努力を惜しまず臨まなければならない事が他にあるのが「男」というものだとワタシは思うわけです

つまりファッションは男性にとっては「遊び」の一部でいいということなんです

「遊び」っていうのは真面目にやらないほうが楽しいわけであって　「上手」か「下手」かで分かれてきますよね

つまり　ジーパンや背広ひとつで真剣になるんじゃなくってよ！

他に真剣に望まなくてはならない事「男」ならあるでしょ！？

真剣にお洒落をしているオトコなんてワタシには滑稽で滑稽で仕方がないんですワ。。。