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ご縁玉、パリから大分へ

2009年01月04日 22:03

ご縁玉、パリから大分へ

2009年1月4日渋谷ユーロスペースで観てきました。UPLINK Xの「ウォーダンス」に行こうかとも思ったのですが、「ウォーダンス」はすでにアメリカDVDも出ているので、これからも見る機会はあるでしょうが、この「ご縁玉」は日本でも渋谷のここと佐賀市松原でしかやっておらず(とはいっても、大阪シネ・ヌーヴォ名古屋シネマテークにもこの後に回るそうですが)、観ておかないとそのままになりそうなので・・というわけでこちらに決定!
 ドキュメンタリー映画です。41歳の時に乳癌が見つかり、7年後の48歳の時に再発、全身に転移した山田泉さんと、彼女フランスで友人から紹介され、ご縁がありますようにと「五円玉」を手渡したチェリストエリックマリア・クテュリエが主な出演者です。
 全身に癌が転移した山田さん(山ちゃんと皆に呼ばれています)は息子・娘と一緒にフランスに行き、そこでエリックマリア出会います。彼はベトナムで孤児となりフランス人養父母に育てられチェロを習い、コンセルバトワールに首席で入学し、23歳でパリ管弦楽団入団した秀才で、現代音楽演奏精力的にこなしているチェリストです。その彼が、五円玉のご縁に導かれて、山ちゃんの住む大分にやってくるのです。
 山ちゃんは「いのちの授業」を学校の生徒や施設の子供たちにおこなっている人で、エリックマリアもまた、彼女の案内で子供たちの前でチェロを弾き、子どもたちに感動をもたらしていきます。さらに、転移に苦しむ山ちゃんの腹部にチェロを置き、チェロの音で彼女を癒そうとします。また、山ちゃんがついこの間まで入院していたホスピスでも、チェロの音は終末期の患者たちの心をいやすのです。
 映画としての出来はいまひとつですが、ドキュメンタリーの対象がよかった!近くの席に座った人の中には、上映後に涙を流している人もいました。たぶん、流行らないだろう部類の映画ですが、何かのついでにどうでしょうか。

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