負けた気分・・・

「え、なんて言った・・・？」


あなたはわたしにキスしながら言う


あなたの指はわたしの・・・


わたしの指をそこに導く


『自分でいじってて』


頷いてから気づく


なんかとんでもないこと言われた


「出来ないって・・・」


あなたはわたしの指を当てて動かす


「あ、ああん・・・」


いやだけど・・・


とめたくない・・・


あなたは念入りにキスをする



嫌だけど自分の指が・・・　気持ちいい



あなたは気持ちいいか聞く



答えられないわたし



あなたは指に指を重ね動かす



「あ、いい・・・」



あなたはわたしの髪を撫でながら



わたしを見てる



「こういうの嫌だって言ったのに・・・」



あなたはふっと笑う



「ずるい・・・」



そう言いながら指の動きが早くなる



「見ないでよ・・・」



頷きながらよく見とくと言うあなた



「はぁ、いや・・・　　だめ・・・」



気がつけばわたしは



残った手であなたに抱きつく



「いっ・・・」



あなたの口で声をころして・・・



「はぁ、はぁ・・・」


息の荒いわたしの髪を撫でて



わたしの指をなぞって・・・



まとわりついた感触を愉しむ・・・




あなたの腕の中で丸くなる・・・





なんか・・・






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・負けた気分