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ジョン・エヴァレット・ミレイ展

2008年09月08日 12:03

ジョン・エヴァレット・ミレイ展

土曜日にBunkamura ザ・ミュージアムで行われている「英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠 ジョン・エヴァレット・ミレイ展」に渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムに行ってきました。
午前中なのに結構人がいて、ミレイの人気というか「オフィーリアよ、永遠に。」の人気の程を確認した次第です。

19世紀イギリスで、レセッティやハントとともにラファエル前派兄弟団を作ったのがミレイですが、彼は世俗的にも成功して、貴族の称号も得るし、富も築いています。
 後年の肖像画などは商業的に生活した彼の生産物の一部であるし、その技術の高さに驚くとともに、前期の絵にある、何かを訴えようとする意志が希薄になっているようです。
 本当に彼の絵は、技術的にはかなりのものですが、それでも若い時の絵は、立体感にゆがみがあるような気がしました。
 また、「オフィーリア」も晩年の透明感がなくて、まだ若々しいものです。
 彼は若い時ほど細部に筆を入れているのですが、それが年を経ると、筆使いが荒くなり、それにより却って質感がまして、描かれている人物・物質の量感が増している印象を受けました。
 いずれにしろ、ミレイの絵をこれほどまとまってみることができるのですから、ありがたいことです。
 東急本店ウエッジウッドサンドウィッチもおいしく、またラリックの商品をじっくりと見ることもできていいお昼のひと時でした。

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