カラダはいいけどキスはだめ☆

ゆうべ　あたしは　パパのウチの前の暗闇でオトコと寝ました

襲ったのはあたしの方です

オサムは草むらがチクチクして痛いからイヤだと言ったのですが　
あたしはパパにあてつけたいから　
どうしてもココでやると言ってききませんでした

何故あてつけたくなったかと言うと　
あたしの人生の目的はオトコを喜ばせる事にあるので　
パパを喜ばせる為には　
それこそ毎晩汗水たらして奮闘するのにパパの喜び方はその割には少なくて　
あたしはまだまだ努力が足りないと　
パパに対してすまない気持ちで一杯でしたが　
昨日　元町で見ていると　
娘に人形をねだられたパパは何ともかんとも嬉しそうな顔で　
あんな喜びようはあたしには絶対してくれないので　
一体全体あたしが必死にやっても出来ない事をどうして家族というものは　
あんなに簡単に出来るのかと考えたら　
物凄いショックで悔しくて悔しくて　
パパにあてつけるのは筋違いだと思ったけれど　あたしはどうにも我慢が出来なくて　
嫉妬はいけないと牧師さんが言ったのに　
いけない事をやってしまったので　
やっぱりあたしは悪い女でしょうか？


「月曜日のユカ　only onmondays」（1964年日本映画）
主演　加賀まりこ　中尾彬　北林谷栄
監督　中平康


舞台は60'S港ヨコハマ
クラブサンフランシスコで働く18歳ユカは
「オトコを喜ばせるのが人生の目的」
「パパも恋人もいるけれど誰だってOK」
「カラダはいいけどキスはだめ☆だってクリスチャンだも～ん♪」
なぁんて、論理も倫理も越えた自分に素直なオンナノコ
ある日曜日、元町でパパが娘に人形を買ってあげる場面に遭遇
その時のパパの笑顔に嫉妬し、パパに喜んでもらえる努力を始めます！

日曜日は家族のモノ
でも　月曜日はユカのモノ


モノクロームのモダンな映像に、当時のトランジスタグラマー加賀まりこのキューティーさ爆発！！

つくりのちっちゃなフェイスとボディー
抱き心地よさそーな（ってワタシが書くと変かもしれないけれど、笑）ベビードールぶりは最高です！！
いつも唇の事取り上げてますが、彼女の唇にキスできないなんて、男のヒトは拷問に近いじれったさを味わっているんじゃないかなぁ。。。
観てるだけでも相当イイですよー

最近「小悪魔」って言葉があちらこちらで使われてますけれど、彼女こそ（ユカもまりこサンも）正に小悪魔でしょー！
後は、ワタシに言わせれば似非！！

まず、自分を「小悪魔」だと認識してる時点で、そーゆーヒト達は間違っていますから！
周りなんか見えなくて、一人でズンズン歩いてゆくオンナノコ
そして素直に、自分の気持ちをあらわにした結果、語る第三者
そう、誰かが語る事により存在するものだと思うんですね

ラストに一人歩いて去ってゆくユカは何を考えていたんだろう？
ワタシには解らないけれど、あの刹那的な結末を思い出すと、彼女こそ「小悪魔」だと思います

加賀まりこさんは、以前の仕事場で実際にお目にかかった事あるんですけれど（ってゆーか眺めてた、笑）還暦を過ぎた今でも「女」ですね！！

ああ言う歳のとりかた出来るのは羨ましいって印象が残りました

今でも現役「小悪魔」です！！