- 名前
- みこ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 57歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 特になし
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赤い手錠
2007年11月28日 21:41
ホテルの部屋は暗い赤色の壁紙で
照明が点いていても、なんとなく薄暗い感じでした
私は小さな2人掛けのソファーに座り
サイドテーブルにかばんを置いた
シャワーは・・・いいよな?
彼はそう言いながら私の隣に腰掛け
車の中でしてたように
顔を引き寄せて唇を重ねてきました
何度かキスしてるうちに
彼は思い出したように言い出しました
なあ、みこ?さっきの話だけどさ・・・
さっきのって?
キスのハ・ナ・シ
えっ?
教えてよ、みこが誰にキス教わったか・・・
教わったなんて・・・そんなのいないよ
でも、初めてのわけないだろ?
それは・・・そうだけど・・・
どうして、そんなこと聞きたいの?
知りたいんだよ、みこが最初の時どんなふうにされたのか・・
どんなふうにって・・・
私はふいに初体験の相手の事を
その相手と繰り返ししていた行為を頭に思い浮かべてしまった
急に恥ずかしくなって、
いやっそんな話したくないよ!
と言って顔をそむけました
今・・・思い出してただろ?
なぁ、怒んないからさ、はなしてよ・・ねっ?
いやだよ・・もうやめようよ、そんな話・・・
でも彼は諦める様子も無く、さらにしつこく聞いてきました
真意がわからなくて困っていると
彼は少し怒った顔で
そいつは俺よりも大事な思い出なんだな?
と言って、肩をぎゅっと押さえつけてきました
彼のそんな様子に驚いて
違うよ、そんなんじゃないの・・・だって・・
焦ってなだめようとする私
彼はすっと力を抜いて立ち上がりました
ソファーに一人置き去りにされたみたいで
心細くなってきました
ねぇ、こんなことで怒ったりしないで・・・
少しの間の沈黙・・・
そして彼は、急に優しい顔になって
怒ってないよ・・・ごめんな、みこ・・・
ほっとして泣き笑いのような顔をしている私に
彼は、
2人だけの思い出をつくればいいんだよな・・
と、つぶやくように言いました。
ちょっと、待って・・
彼はサイドテーブルに置いてあった私のかばんの中を覗き込んで
何かを取り出しました
なに?
私が見ようとするとさっと後ろに隠しました
なに出したの?
いいから・・みこ、目つぶって手出して
手?
うん、早く・・・お祈りするみたいに両手併せて前に出して・・
私は言われた通り、目を閉じて両手を前に差し出しました
(いったい、なに?)
目開けるなよ・・
なにかが手首にふれて
次の瞬間、
私の両の手はその何かでぎゅっと締めあげられてしまいました
痛みに驚いた私が目を開けると
私の手首には
2人のお弁当を包んでいた
赤いバンダナが固く巻きついていたのです
このウラログへのコメント
あらあら、バンダナの使い方、間違ってますよ^^;
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