今日の1冊その73

「（諸説あり）」の注釈にイライラします。

こんばんは。玉こんにゃくです。

「貧乏ピッツァ」ヤマザキマリ

極貧時代を支えたピッツァ、ルームメイトとボーボリ庭園で頬張ったパニーニ、プリニウスも絶賛する蜂蜜などなど、ヤマザキマリをヤマザキマリたらしめる食にまつわる諸々を綴ったエッセイ。

語るべきエピソードと共にある食は楽しい。その多くが家族に関連するものになりがちだが、このエッセイもそんな一冊である。

お互いずいぶんドライに見える母親との関係だが、山のように積まれたアップルパイはまさに愛情の塊であるし、マウロ爺さんが恋しく思うのもやはり母親のトマトソースのスパゲッティなのだ。

デパ地下について口角泡を飛ばす勢いで語るイタリアのおばちゃんも、産後間もない筆者に飴ちゃんをくれたイタリアのおばちゃんも、みな明るく猛々しい。

ヤマザキマリさんのお母さんに興味が湧いた。やっぱおばちゃんって面白いよね。