【お題日記】夢の実現方法【夢は夢、達成出来る物は夢じゃない】

開発の仕事してるとクライアントの夢を聞かされる事が有る
どんな目的なのか、それが出来たら幾らで売れる
夢話を始めます
目的を達成するには最低限のシンプルな構造でも費用が掛かるのは当たり前
ざっと粗見積もりを出すと、どうみてもその値段では売れそうに無い
所がクライアントは自分の着想に酔ってるから
「良い物は高くても売れる」・・・始まったよ・・・自分を納得させたい為の御呪い
バブル期なら売れた（かも？）知れないが、今はコスパが良くなければ性能だけでは売れません
聞いてる途中で頭の中では構造や使い勝手、どれぐらいの費用が掛かるか、その値段で売れるかを考えてる
直ぐに夢物語だと思えば売れなくて損はしたくないので、型が必要なら型に幾らぐらい掛かって
販売目標数で型を割り算すればイニシャル費用は出て来る
そうすると急に販売目標を上げて来る
そりゃ倍売ればイニシャル費は半額ですよ・・・皮算用ですが
夢の実現方法が有るなら私が知りたいです
実現方法が無いから夢なんです

大空を飛びたい
実現できるだけの資金力が有りますか？
数百万払って小型機のライセンス取れるなら実現できます
金が無ければグライダークラブにでも入れば飛べます
しかし、ただでは飛べません

魔法が使えたなら・・・
仮に使えたとしてエネルギー保存の法則により
２ｍ先の水の入ったコップを手元に寄せるエネルギーは
立ち上がって取りに行くエネルギーよりも
精神的エネルギーは直接的じゃない分だけ疲れます
一瞬で部屋が奇麗になる魔法を使うより
自分で掃除した方が、はるかに楽な筈です

ドラえもんは夢が無くなる悪いアニメで大嫌い
こんな物あれば良いなと思う事は、とても大切だけれど
実現させるにはどうすれば良いかを考える事を飛ばして
チャララチャッチャチャ～　○○マシン
何でも4次元ポケットからだしちゃうから夢が無い
解決策を考える思考が出来なくなりますから

夢に近づくにはどうすれば良いか
段階を追って考える事はとても有意義ですけれどね
それが出来れば夢はあくまでも夢だと理解できるようになります

私は小学生の頃、研究者・科学者になりたいと思ってた
現実は研究室に籠って研究させてくれるような環境は無い
仕事で環境を整えて出来る範囲で研究するだけ
それでも少しは実現してるのだろうね
脳梗塞で両手が上手く使えない人でも麺類が簡単に食べられる物とか
片手で歯ブラシに歯磨き粉を付けられるとかの補助道具
細かなグッズから超有名企業からの誘いで大きなプロジェクトに参加して
一部を担当したり
家電メーカー・自動車メーカー・ロケット部品の試験装置やら
太陽電池メーカーの製品開発もしてきたし
重工業の仕事もしたし、電力会社の環境調査装置だとか
分野を問わず開発できたのは楽しくてやりがいもありましたね
大きなプロジェクトでは一切、私の名前など出ませんが
誰でも知ってるような製品に携われた事は自信に繋がってます
そう言う意味では人よりも夢は１００％じゃ無いけれど達成したのかな？

dream come true　目線を下げれば有るかもね