遠距離が恋を熱くする？２

大爆笑した二人、、しかし現実は会えない距離、そう、、貧乏な僕にはとても捻出できそうにない交通費が会うためには必要だったのだ。そのことを彼女に言いたかったが言えずに、たわいのない話しを続けた。
彼女と話していると時間なんてあっという間に過ぎていった。退屈な僕の人生の中で、綺羅星のごとく現れた女神さまのような彼女。
あっ、彼女じゃないかもしれない、、僕の願望なのかもしれない、、
彼女は一体どういうつもりで電話をかけてきてるのだろう？恋人として？友達として？旅行の余韻を感じたくて？それとも単なる暇つぶし？
僕の中では「彼氏」であってほしかったが、女の子と会話できること自体が奇跡なのであって、ぜいたくなんて言ってられなかった。と同時に同行した他の男どもに対して何とも言えない優越感を感じていた。

「あ、あのさ、今度、、」
「うん？今度、、どうしたの？」

すぐさま応じてくる彼女。

「い、、いやなんでもないよ、、」

そうだよ、忘れるな！会える距離じゃないっつってんだろ！！

突然彼女が全く予期せぬことをいい始めた。
「あのね、〇〇くん、とってもかっこよかったなぁ、、って、、あっ、ごめんね？
嫌味でも何でもないんだよ！周りの、『カッコつけてる、オレ、イケてんだろ？』って男の子、、
イタイよね！？そんなふうに人を使って利益得ようなんて早すぎるんだよ！って言いたい」
「は？」
僕には電話越しで熱弁している彼女が何を言ってるか、全く頭に入ってこなかったのか、あるいはあまりにも予期せぬことだったので心の準備ができてなかったのか、とにかく失礼な生返事をしてしまったのだ。
「え？聞こえなかった？ごめんね、あのね、〇〇くん、かっこよかったよ！って、、」
「え？あっ？あ、、りがとう、、」
彼女はとっても幼く見えるし、めちゃくちゃかわいいけど、すっごく大人な考えしてるんだな、、
そのギャップが僕にはたまらなかった。どうしても彼女の彼氏になりたかった。

彼女に言い出せない言葉、、それは『ねぇ、彼氏いるの？付き合ってる人いないなら僕と付き合ってほしいな』

言えるわけない、臆病者の僕にそんな大胆な言葉言えるわけがないよ、、

気が付いたらもう一時間たっていた。
「じゃあ、私お買い物行って夕ご飯の準備するから、、バイバ～イ、楽しかったよ、またね！！」

『またね』って言葉が僕の恋心を激しく燃え上がらせた、、


　　　　　　　　　　　　　　　つづく