- 名前
- hao
- 性別
- ♂
- 年齢
- 46歳
- 住所
- 香川
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遠距離が恋を熱くする?
2024年03月28日 12:09
僕と彼女の出会いは旅先でのことだった。偶然にもお互いが友達と一緒の旅行で、三泊四日どうしというのも偶然だった。
真っ青な青空の下、それぞれのグループはビーチを目の前にはしゃいでいた、、でもそれとなく各人気にしていたようで、夕暮れ時にビーチを引き上げる時になると「誰が彼女たちに声をかけるか?」
というのが僕たちの間でのもっぱらの話しだった。
イヤな役というのは、グループの中で一番気弱な僕になった。
「ちっ、損な役回り、、どうせバカにされて笑われておしまいなんだから、、」
そう思いながら恐るおそる彼女たちに近づき、こう声をかけた。
「いやぁ~、いい天気ですねぇ、、今日はご旅行ですかぁ?それともお仕事ですかぁ?」
一瞬きょとんとした後、大爆笑の彼女たち。僕は顔を真っ赤にしてその場を後にした。
友達から、成果をあげられなかったのをさんざん責められた僕は、悲しい気持ちでホテルに向かった。
いざ、ホテルにチェックイン手続きしようとすると、彼女たちもいた。みんなこっちを見て、僕を指さして笑っている、、なんて悲しいんだ?チェックイン手続きまでさせられて、おまけに他人から笑われる、、
部屋に入り、氷取ってきてよ、と言われたので製氷室へ向かった僕。そこには女性が一人いた、、何やら困っている様子。声をかけると、、それはビーチにいた女性グループのうちの一人だった。
あっ!?思わず声を出した僕、、すると女性はすぐさま「さっきは友達があなたのこと笑ってしまって、、あ、あの、、ごめん、なさい、、です、、」
その瞬間、僕のハートに火がついてしまった。なんてかわいいんだ!!??
そういえば彼女は笑っていなかったような、、?
「すごく愉快な方なんですね?」
いろいろ問いかけてくれたと思うけど、本当のことをいうとほぼ話が頭に入らなかった。
なんせ女性に声をかけられること自体、僕の人生にはなかったのだから!
「あ、あの、、連絡先交換してもいいですか、、?なにか緊急的なことがあったらいけないですから、、!?」と僕。
「緊急的?」ぷぷっ、と吹き出す彼女。
仲良くなった僕たちはお互いのグループには絶対秘密、ということを条件に連絡先を交換した。
住所を見てギョッとした、、
まるで違う地域、、旅行から帰ったら絶対会えないよ、こんな距離、、
絶望した僕。
しかし彼女が言った。
「会えないときが恋を燃え上がらせ、恋を育むっていうよ?」
この一言で女性に免疫のない僕はノックアウトされた。
旅行中にもっと深い仲になりたかったが、絶対秘密、という条件があったためお互い近くにいても知らんぷりを決め込んでいた、、、、、
やっぱり旅行中の出来事は旅行中の出来事なんだよな、、そんな思いを持ちつつ過ごしていたある日、、
携帯の着信が、、誰だろうと思ってみるとまさかの旅行中に出会ったあの可愛い彼女!?
「会えないときが恋を燃え上がらせ、恋を育む」
彼女の言葉が鮮明によみがえってきた。僕はドキドキしながら電話に出た、、
「もしもし、、〇〇です、、」と僕、、
「もしもし、今日はご旅行中ですかぁ?それともお仕事ですかぁ?」
お互い一瞬時が止まって、、
大笑いした。彼女ってすごくユーモアあるんだな、僕の中で彼女の存在がとても大きくなって言った瞬間だった。
つづく
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