なんてたくさんの宝物

「リトル・マーメイド」を観てきました。

原作はアンデルセン童話、20年ちょっと前にディズニーでアニメ化、その後舞台化などもされた有名な作品なので、ストーリーの大筋はわかっているし、よっぽどのディフォルメがないならハッピーエンドなのもわかっています。
そういう意味ではネタバレというより、安心して観れる映画ですね。
その分、演出などをゆっくり楽しむことにしましょう。

水中の描写と、ミュージカルのシーンはすごくよかったですね。
映像が美しいです。
魚の動きとか、水中での人魚の動きとか、リアルでした…というかリアルを知らんわけですが（汗）、実際にあったらこんな感じで違和感はないんだろうなという。
CGも細かくて、さすがディズニーですね。

残念と思ったところはふたつあって、ひとつは…いや個人的なことであって一般的ではないと思うんですが。
主人公の人魚アリエルのビジュアルが、あまり好きじゃないですね…スマセン。
小さい頃から、アリエルは白人赤髪女性のイメージなので、黒人ドレッドヘアのアリエルは受け付け難いというか。
別に黒人差別をするつもりは全くないし、同じディズニーでも、アラジンのジャスミンは黒人じゃないとダメだと思います。
でもアリエルのイメージは黒人じゃないのです。
笑顔のかわいい女優さんだと思うけど、なんか違う気がします。

もうひとつは、トリトン王がちっちゃい！
実際のサイズもだけど、存在がなんか、こう、ちっちゃいです。
もっと威厳があって恐ろしくてそれでいて心優しい、大きなキャラクターだったと思うんですが…現代では存在の大きい頑固オヤジはウケないってことなんでしょうかね。

テーマは大きくて好きですけどね。
「人間とそれ以外の生き物の共存」は映像化するとなんかひずみが出ることが多いですが、ごく自然に描かれていて、楽しく観ることができました。
でも、鑑賞後にレビューを見ると、どうもあんまりよくないみたいで。
酷評している人の大半がディズニー大ファン、という、わかりやすさがありますけど。

私、ディズニーは好きですが、マニアじゃないからなぁ。
名作に垣根はないって考えなのです。