詩？昔の彼

いつかきっと
あなたに会いに行こう


お気に入りのイタリアのワインを飲みながら携帯電話を覗き込む
まるで定期便のように送られてくるメール・・・
別れてから、もう5年近く経つと言うのに・・・・

現状維持派のあなたと前に進みたがる私

一緒にいられるわけがない・・・

「辛くはないか？」
「無理はしていないか？」
「助けがいるならそう言え」
毎回ほぼ同じ内容のメール
5年前と違うのはメールから「好き」の言葉が消えたことだけ

優しすぎるのは時に残酷だ
その優しさに、つい甘えてしましそうになるから・・・

あの日
あなたのプロポーズを断ったのは私なのに
優しいあなたを傷つけてしまったのは、私だったのに

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
って言う声が、だんだんとかすれていって、涙であなたの顔まで見えなくなって・・・・・
「もどって、来るな」って、あなたは私の肩を抱いた。

メールを見ながらあなたを同時に思い出す

私があなたに返せるものは今はまだ何もないけど
あなたが大好きだった私の笑顔
あの頃の100倍にして
笑顔をお土産にあなたに会いに行こう
いつか、きっと
そう、あなたの友として・・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マリエ


PS
「男女の仲に友達はありえない」って言う人もいるけれど
私は信じていたいな・・・・